寒さで体調を崩しがち…季節の変わり目で気をつけたい犬の病気

2023/11/16

寒さで体調を崩しがち…季節の変わり目で気をつけたい犬の病気

季節の変わり目での環境の変化と犬への影響


・室内の気温が下がる。
・涼しくなり夏には1日中つけていたエアコンを止めることで、室内の寒暖差が大きくなる。
・室内の空気が乾燥する。


また【環境の変化による犬への影響】は

・涼しくなると飲水量が減る。
→尿が濃くなり尿の量が減ることで、排尿回数も減る。
・寒暖差によるストレスで免疫低下が起きる。


季節の変わり目に多い病気

季節の変わり目に多い病気

【膀胱炎】
飲水量が減り尿の回数が減ると、猫と同じく、犬も膀胱炎などの尿路系疾患を発症するリスクが上がります。
散歩でしか排泄をしない犬などは特に排尿を我慢して溜めてしまう傾向にあるので、
こまめに排泄させるように工夫してみてください。

〈症状〉
血尿、トイレに何回も行く、トイレで排泄の姿勢を長時間とっている、トイレに行っても尿が出ない

〈治療法〉
点滴、抗生剤や抗炎症剤の投与、療法食など

【ケンネルコフ】
犬伝染性気管・気管支炎と呼ばれるウイルスが原因の呼吸器の感染症です。
発症する犬の多くは若齢の子犬ですが、免疫低下を起こす成犬でも起こりえます。

鼻汁やくしゃみから他の犬へ感染するので注意が必要です。
定期的なワクチン接種で重症化を予防できます。

〈症状〉
鼻づまり、くしゃみ、咳

〈治療法〉
抗生剤の投与、吸入治療など


季節の変わり目に多い病気2

季節の変わり目に多い病気2

・気管支炎や気管虚脱による咳の悪化

空気が乾燥すると、気道の粘膜も乾燥しやすくなります。
普段から気管支炎や気管虚脱の咳の治療をしている犬は咳の頻度が増える場合があります。

また、エアコンから出る空気などの刺激も影響することがあるので
室内の湿度が低い場合は加湿器などを付けるといいでしょう。

・胃腸炎
免疫低下により胃腸炎を起こします。
朝晩の冷え込みなども影響するので気温差に注意が必要です。

〈症状〉
嘔吐、下痢、食欲不振
〈治療法〉
点滴、吐き気止め、下痢止め、整腸剤、抗生剤の投与などの対症療法

犬も猫も人と同じように気候の変化で体調を崩します。
おうちのワンちゃんの体調の変化に気付いたら早めに病院に行くようにしてくださいね。

獣医師 アイドラペット ストレス いぬ

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この記事を書いた人

赤松愛

赤松愛

酪農学園大学卒業。
今年で小動物臨床経験7年目。
現在は千葉県で犬猫、小動物の一般診療に従事しています。
猫とフェレットとクォッカが大好きです。

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