昨年一番活躍した犬は?イヌデミー賞2024!

2025/01/23

昨年一番活躍した犬は?イヌデミー賞2024!

昨年一番活躍した犬は?

2024年、日本で最も話題となったワンちゃんと言えば、ドジャース大谷翔平選手の愛犬「デコピン」ちゃん。

オランダ原産の「コーイケルホンディエ」の知名度も一気に上がり、私のスマホは、「コ」と入力すると、「コーイケルホンディエ」が予測変換に出てくる時期もありました。

実は7年ほど前、今の愛犬を迎える前に、「コーイケルホンディエ」を検討していた時期があったので、大谷選手のデコピンちゃんを初めて観た際、「やっぱりかわいい!」と、自分のセンスが間違っていなかった事を確認し、自己満足に浸っております。

かつて、日本では特定の犬種がブームになる事がありました。1950年代の名犬「ラッシー」のヒットからのコリーブームや、1980年代後半から1990年代前半のシベリアンハスキーブーム、そして、テレビCMの影響で2000年代前半にチワワも大人気となりました。

しかし、デコピン人気に乗じたブームは起こらなそうです。

簡単には飼えないコーイケルホンディエ

簡単には飼えないコーイケルホンディエ

コーイケルホンディエは世界的に個体数が少なく、2023年の日本での登録数はわずか112頭にとどまります。(ジャパンケネルクラブの「犬種別犬籍登録頭数」による)

簡単に飼える犬種ではないんですね。

ただ、ペットとして飼うのは無理でも、デコピンちゃんの人気は加熱。ついには、イラストが描かれたステッカーがMLB選手会正規ライセンス商品として販売されました。

まさに、2024年の日本(ワールド?)ワン・オブ・ザ・イヤーとも言えるデコピンちゃん。

しかし、世の中には、デコピンちゃん以外にも、頑張ったワンコが沢山いますので、今回は「2024 イヌデミー賞」として勝手に表彰したいと思います。

台湾地震で活躍したラブラドールレトリバー

台湾地震で活躍したラブラドールレトリバー

2024年は日本以外でも大きな地震が起きた1年でした。4月3日に台湾を襲ったマグニチュード7.4の大地震。様々な建物が崩壊し、瓦礫の中から被災者を発見に貢献したのが、当時8歳のラブラドールレトリバーの「ロジャー」。

救助犬というと、おとなしくて、賢いイメージがあるかもしれませんが、ロジャーは、人が大好きで、やんちゃなワンコ。マスコミのインタビューの際も、尻尾を振りながら、記者のマイクをかじろうとしたり、おもちゃとして与えられたぬいぐるみを引き裂いたりするなど、大はしゃぎ。元気でパワフルなワンコなんです。

救助犬ロジャーの意外な経歴

様々な救助犬がいる中で、ロジャーが注目されたのは、その経歴。

生後間もなく麻薬探知犬の訓練所に入れられたロジャーですが、遊ぶことや人間が大好き。(犬らしくて、かわいいですよね)。そのため、気が散って訓練士の命令に集中できず、麻薬探知犬としては失格になってしまいました。

そこで、ロジャーは1歳の時に救助犬訓練所に転校する事になったのです。

麻薬探知犬には、落ち着きのなさや独立心の強さがアダになる事が多かったようですが、救助犬には「人を助けたい」という強い気持ちはむしろプラス査定。

実際、2018年にM6.4の地震で現場にデビューして以来、これまでに7回の捜索救助活動で貢献するベテラン救助犬に。

ピリピリとしがちな、被災地の救助活動で、人に戯れたり、無邪気におもちゃではしゃいだりする姿は、現場のムードメーカーとしても、貴重な存在だったのかもしれません。

犬には人を助けたい気持ちがある

犬には人を助けたい気持ちがある

救助の訓練などを受けていない一般のワンコを対象に、ガラスドアに隔たれた状態で、飼い主が「助けて」と叫ぶ実験をしたところ、およそ半数のワンコがドアを開けて飼い主を助けたようです。

では、残り半数のワンコはどうだったのか?
吠えたり、喘いだりといった行動をとっていたようで、「飼い主を助けたいけど、どうしたらいいのか分からない」といった状況だったそうです。

あなたのイヌデミー賞ワンコにはオヤツを!

さて、前置きが超長くなりましたが、最優秀イヌデミー賞は…もちろん、「あなたのおうちのワンコ」だと思います。

救助犬、警察犬、麻薬探知犬、盲導犬、ペット。ワンコは私たちの社会になくはならない存在です。

我が家のワンコはM-1グランプリで、漫才師が声を張り上げている様子を観ただけで、テレビに向かって吠えまくるのですが、それも「あのお宅の犬はよく吠える」という意味で、空き巣対策として役立っているのかもしれません。
あなたが思う、2024年のイヌデミー賞に輝いたワンコには、とびっきりのオヤツをプレゼントしてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

小谷亮介

小谷亮介

1976年生まれ。放送作家。
5歳の時から40年以上、犬と暮らす自称「愛犬家」。
令和元年の秋に千葉などを襲った台風の前日に次男が子猫を拾い、現在は犬と猫(仲悪い!)との生活を送る。
放送作家としてはTBSラジオ「伊集院光とらじおと」、ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」などを担当。

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