お水足りてる?獣医師が教える「脱水」のサインと水分補給のコツ

2025/08/15

お水足りてる?獣医師が教える「脱水」のサインと水分補給のコツ

ちゃんと水分補給できていますか?

夏のペットの病気ですぐに思い浮かぶ「熱中症」。
でも実は、その手前でじわじわ進んでしまう“脱水”が見逃されがちです。
「ちゃんとお水は置いているし…」と思っていても、水分を“十分に飲めていない”子はとても多いんです。
今回は、脱水の見分け方や、水をあまり飲まない子への対策を、獣医師の視点からわかりやすくお伝えしたいと思います。

脱水していると体にどんな影響があるの?

ペットの体の60〜70%は水分。
水分が足りなくなると、次のような不調が現れます。

• 軽度の脱水
 → 元気がない、食欲が落ちる、便が硬くなる
• 中等度の脱水
 → 尿量の減少、濃い色の尿、嘔吐や発熱、ぐったりする
• 重度の脱水
 → 意識の低下、命に関わることも…

特に、高齢の子や腎臓病・糖尿病などの持病がある子は脱水のリスクが高く、日々の水分補給がとても大切です。

脱水してるかも?家庭でできるチェック方法

「うちの子、ちゃんと水飲んでるのかな?」
そんなときは、次のようなサインをチェックしてみてください。
• 皮膚を軽くつまんで戻る速さを見る
 → ゆっくり戻る場合は脱水の可能性
• 歯ぐきが乾いていたり、ベタついていないか
• おしっこの量・回数・色に変化がないか


※ただし、家庭では判断が難しいことも多いため、「なんかおかしいかも?」と思ったら迷わず病院を受診してください。

飲まない子におすすめ!水分補給の工夫7選

飲まない子におすすめ!水分補給の工夫7選

ペットが自然に無理なく水を摂れるよう、工夫次第でできることはたくさんあります。
ワンタッチで家の色々な場所に水飲み場を作れる、
【[ペティオ アドメイト] デイリーウォーターボトル】
も便利です。

1. 水飲み場を複数設置
 → 猫は特に「場所」が大事。家の数か所に置いてみましょう。
2. 器の素材を変えてみる
 → 陶器・ガラス・ステンレスなど、その子によって好みが違います。
3. 流れる水に興味をひく
 → 循環式給水器や水道の蛇口に反応する子も!
4. ウェットフードを取り入れる
 → ドライフード中心の子は、水分が足りない傾向があります。
5. ドライフードに水を加える
 → お湯でふやかしたり、スープをかけたりしてみましょう。
6. ペット用スープやポカリを使う
 → 犬猫用に作られたものを、補助的に使ってみましょう。
7. 氷や冷水を活用する
 → 氷を舐めたり、水の中に浮かべて遊び感覚で興味を持つことも。

こんな子は特に脱水に注意!

• シニア犬・猫
• 慢性疾患もちの子(腎臓・心臓・糖尿病など)
• パグやフレンチブルドッグなどの短頭種
• 多頭飼育で競争に負けがちな子

こういった子たちは、「自然に飲むのを待つ」だけでなく、“飲ませる工夫”が必要です。

水を飲むことは“命を守る習慣”

「お皿に水が入っていれば安心」と思いがちですが、
実際には「飲んでいないことに気付かない」ケースがとても多いです。

ちょっとした配置の見直しやフードの工夫で、水分摂取量はグッと増やせます。
うちの子の命を守るのは、“日々のちょっとした気づき”から。
ぜひ今日から、あなたのお家でも水分チェックを始めてみてくださいね

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この記事を書いた人

獣医師 赤松愛

獣医師 赤松愛

獣医師
酪農学園大学卒業。今年で小動物臨床経験7年目。
現在は千葉県で犬猫、小動物の一般診療に従事しています。
猫とフェレットとクォッカが大好きです。

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