夏に増える消化器トラブル ペットの「お腹の健康」を守ろう
2025/09/12

夏に増える「お腹の不調」にご注意を
気温がぐんと高くなる夏は、人だけでなくわんちゃん・ねこちゃんも体調を崩しやすくなります。
特に多いのが「お腹の不調」です。
・いつもよりうんちが柔らかい
・食欲が落ちた
・急に吐いた
これらの症状は、夏の暑さや急激な気圧の変化、生活環境の変化が影響している可能性があります。
動物たちは私たち人間以上に、気温や湿度の変化に敏感です。
夏場は冷房の効いた室内と屋外との温度差が大きくなりがちで、これが自律神経のバランスを崩し、
胃腸の動きを不安定にすることがあります。結果として、軟便や嘔吐を引き起こすケースも少なくありません。
さらに、暑さによる水分不足やストレス、冷たいおやつを与えすぎることなども、腸内環境に悪影響を与える要因となります。
観察と環境ケアで夏の不調を乗り越える
では、大切な家族であるわんちゃん・ねこちゃんが、この季節を元気に乗り越えるためにはどうすれば良いのでしょうか。
まず最も重要なのは、「お腹の調子を日々の観察で把握する」ことです。
うんちの状態(硬さ、色、回数など)、食欲、元気があるかなど、普段と違う小さな変化に気づくことが、
早期発見と予防に繋がります。
次に「快適な環境を整える」ことも非常に大切です。
冷房は効かせすぎず、ペットにとって快適な室温(一般的には25℃前後が目安とされますが、個体差があります)と湿度を保ちましょう。また、水分補給がいつでもできるように、新鮮な水を複数箇所に用意し、飲みやすい器を使うなどの工夫も効果的です。
☆おすすめのアイテム [ペティオ アドメイト] デイリーウォーターボトル
【☆おすすめのアイテム [ペティオ アドメイト] デイリーウォーターボトル】
腸内環境ケアで免疫力アップも期待できる
最近では、お腹の健康維持をサポートする乳酸菌や食物繊維を含むおやつやサプリメントも充実しており、
内環境を整えることは、免疫バランスの向上やストレス耐性の強化にも繋がるとされています。
たとえば、ある研究では、プロバイオティクス(乳酸菌など)の摂取が犬の腸内細菌叢に良い影響を与える可能性が示唆されています。すでに消化器系に持病がない場合は、日常的なケアとして取り入れてみるのも良い選択肢となるでしょう。
【☆おすすめのアイテム (森乳)ビヒズスオリゴB+O】
異常を感じたら早めに動物病院へ

急性の胃腸炎であれば血液検査で異常が見つかることもなく、経過観察で治ってしまう場合もありますが、何日も下痢や嘔吐が続く場合や、ぐったりしている、元気がないといった明らかな異常が見られる場合は、迷わず早めに動物病院を受診しましょう。
一見軽い不調に見えても、胃腸炎をこじらせてしまい、膵臓などの臓器に炎症が波及し、重症になる場合や、重篤な病気が隠れている可能性もあります。
必要に応じて、獣医さんが提案してくれる血液検査や画像検査を受けてみましょう。
わんちゃん・ねこちゃんのお腹の不調は、見た目の元気さに反して、体のサインを発していることがあります。
暑い夏を快適に過ごせるように、日々の小さな変化を見逃さず、できるケアから始めていきましょう。
おすすめのペットグッズ
この記事を書いた人

獣医師 塩田純一郎
獣医師。
首都圏で5年間犬猫を中心とした診療に携わりました。その後は病気のメカニズムや細胞たちの反応、薬の作用について勉強しています。
日常の身近な疑問や病気のメカニズムについて、わかりやすくお話しできればいいなと思っています。
よろしくお願いします。
\SNSでシェアする/
おすすめハッシュタグ
こちらの記事もおすすめ
-
2022/07/14
-
2023/08/03
-
2022/01/11
-
2022/05/19
-
2022/11/15
-
2021/09/16