尿が病気を教えてくれるかも?犬のおしっこの色を毎日チェック!
2025/11/04
犬のおしっこの色を毎日チェック!
飼い犬のおしっこ、毎日チェックしてますか?
直前の飲水や活動量で多少は変動しますが、犬の尿は健康な場合、基本的に「薄い黄色」をしています。
1日の中でも変動する尿の色や濃さですが、ずっと「濃い尿」「薄い尿」あるいは「赤い尿」「茶色い尿」などは病気のサインです。
今回は毎日の尿の色を確認することの大切さと今日の色や濃さで考えられる病気などについて解説いたします。
色で判断する病気の可能性
・「薄い尿」
飲水量が増えている、尿の濃縮機能が落ちていることが考えられます。
疑われる病気
クッシング症候群、尿崩症、糖尿病、腎臓病など。
・「濃い尿」
飲水量が減ったり、身体が脱水したりしていると尿比重が高くなる、つまり尿が濃くなります。食欲低下や下痢、嘔吐などの体調不良があるかもしれません。
またビリルビンが含まれていて濃く見えている「ビリルビン尿」との違いに注意が必要です。ビリルビン尿とは、肝臓や胆道の病気によって尿の中にビリルビンが含まれた状態の尿のことで、ビリルビン尿はオレンジ色のようにも見えますがただの濃い尿との鑑別が難しい場合があります。
ビリルビン尿で疑われる病気
肝臓や胆嚢疾患、溶血性貧血など。
・「赤い尿」
いわゆる「血尿」です。
腎臓や尿管、膀胱などで出血がある可能性が考えられます。出血の原因は感染や結石、腫瘍など様々です。
疑われる病気
泌尿器疾患
・「茶色い尿」
ミオグロビン尿と呼ばれており、筋肉中にあるミオグロビンが大量に尿中に排出され、尿が赤褐色や茶褐色になる状態のことを言います。筋肉が何らかの病気で破壊されることで赤茶色の尿が排泄されます。
尿の色の異常に気付いたら
尿の色がおかしいときは、病気の可能性が高いです。早めに病院を受診しましょう。尿を持参すると尿検査も伏せて実施できるかもしれません。
また尿の色だけでなく尿の回数や量の変化にも注意してみてください。普段の健康診断などで元気な時のワンちゃんの尿検査もしておくと病気になった時に比較できるのでお勧めです。
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