ワンちゃんにも実は多いんです!知っておきたい犬の歯周病
2022.06.16

歯周病、実はワンちゃんにも
多くの人を悩ませている歯周病、実はワンちゃんにも多い病気なんです。
今回は犬の歯周病と原因、治療について綴っていきます。
【犬の歯周病とは】
歯垢に存在する細菌が原因となって歯肉や歯周組織に炎症が起きることを歯周病と呼びます。
〈歯周病の原因〉
3歳以上の犬の多くが歯周病にかかっていると言われていて、その原因としては歯に付着しやすい食事内容やストレス、寿命が延びたことなどが挙げられます。
また人と違い、犬の場合は歯磨きを日常的に行うことが難しく、歯垢の付着を防ぐことが出来ないことも歯周病が多い一因とされています。
犬の場合、歯垢を2~3日放置しただけで歯石に変化することが知られており、歯石が付着すると歯磨きなどで簡単に除去することが出来ないため、歯周病のリスクはさらに上がるのです。
〈犬の歯周病の症状〉
・歯肉が赤く腫れている
・口臭がある
・歯磨きや食事を痛がる、嫌がる
・歯肉から出血する
・歯がぐらついている、歯が抜ける
また、歯周病が重症化すると炎症が原因で歯槽骨や顎の骨を溶かし、目の下に膿瘍が出来て腫れてしまったり、慢性的な鼻炎を起こしたりすることもあります。
【犬の歯周病の治療】

〈歯石の除去〉
歯周病の原因細菌は歯垢や歯石に多く存在します。歯石は一度付着すると歯磨きで取ることは出来ません。そのまま放っておくと歯周病原因細菌の住み処を増やしてしまうことになるので、歯周病の治療には歯石の除去が不可欠です。
歯石の除去は超音波スケーラーを使用して行います。この処置は痛みや恐怖を伴うため、基本的には全身麻酔下で行います。
〈抜歯〉
ぐらついた歯を残しておくと、その隙間に細菌が入り込み歯周病を悪化させることもあるため、温存が難しい、痛みが強い場合は抜歯をします。抜歯も痛みを伴うため、超音波スケーラーでの歯石除去同様、全身麻酔下での処置になります。
〈抗生剤治療〉
歯周病は歯周病原因細菌による感染が主な原因です。
細菌感染を抗生剤によって抑えることで症状が改善されることがありますが、細菌の温床である歯石が残ったままだと症状改善は一時的なもので、抗生剤治療をやめると症状が再発することがほとんどです。歯石除去までの繋ぎの治療としてや、麻酔をかけるリスクが高い犬の場合の治療として選択されることが多くみられます。
【犬の歯周病の予防】
人用の歯周病対策の医薬品が多く発売されているように、犬でも歯周病は治療よりも予防が重要です。歯周病予防のためには歯石を付着させないようにするために、日常的な口内ケアが必要になってきます。
次回は歯磨きなどの日常的なケアについて解説していく予定です。
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