ペットとのおでかけ前に 獣医が教えるキャリー慣れのコツ
2025/06/02

ペットとのおでかけ前に
お出かけが楽しいシーズンになり、わんちゃんやねこちゃんと一緒にお出かけを楽しみたいと思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
でも、動物たちにとって車での移動やキャリーケースは、ちょっと緊張する出来事なんです。
特にねこちゃんは環境の変化が苦手な子が多く、キャリーに入れるだけで大騒ぎになってしまうこともあります。
わんちゃんも車に乗ると酔ってしまったり、不安で落ち着かなくなったりする子も少なくありません。
そこで今回は、お出かけシーズンに欠かせない「車移動」と「キャリー慣れ」のちょっとしたコツをご紹介します。
キャリー慣れのコツ

ペットがキャリーに慣れるためには、普段からキャリーを出しっぱなしにしておき、寝床や安心できるスペースとして使ってもらうのがおすすめです。
お気に入りの毛布やおやつを入れて、「キャリー=嫌なことが起きる場所」ではなく、「いつもの場所」と感じてもらえるようにしてあげましょう。
また、車に乗るときも、まずは短時間からスタートして、徐々に距離を伸ばしていくことが大切です。
いきなり長時間の移動をすると、酔いや不安が強くなり、車に乗ること自体を嫌いになってしまうこともあります。
また、乗車中はキャリーやシートベルト付きのハーネスなどで安全を確保することが重要です。
車内で自由に動けてしまうと、万が一の急ブレーキ時などに大きなけがをしてしまう可能性があります。
食事のタイミングにも注意

さらに、車酔いしやすい子の場合は、食事のタイミングにも注意しましょう。
出発の2~3時間前までに食事を済ませておくのがポイントです。
空腹すぎても満腹すぎても車酔いしやすくなってしまうので、状況に応じた調整が必要です。
酔いやすい体質の子には、獣医師と相談のうえでお薬を使うことも考えましょう。
遠くへのお出かけはわんちゃん・ねこちゃんとの楽しい思い出を作るチャンスでもあります。
無理のない範囲で少しずつ慣らしていくことで、動物たちも移動に安心してのぞめるようになります。
移動に慣れておくと、動物病院やトリミング、災害時の避難といった「いざというとき」にも役立ちます。
少しずつ“移動の練習”を始めてみませんか?
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この記事を書いた人

獣医師 塩田純一郎
獣医師。
首都圏で5年間犬猫を中心とした診療に携わりました。その後は病気のメカニズムや細胞たちの反応、薬の作用について勉強しています。
日常の身近な疑問や病気のメカニズムについて、わかりやすくお話しできればいいなと思っています。
よろしくお願いします。
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