老夫婦を救った黒のトイプードル
2023.02.02

老夫婦を救った黒のトイプードル
僕にとってトイプードルのイメージは
女優さんやアイドルの女の子がブログやSNSにアップするために飼う、かわいすぎるワンコ。
「かわいい私の隣にいる、かわいいペット」そんなイメージでした。(本当に申し訳ございません)。
「可愛すぎる故に、飼う人を選ぶ」
ポッチャリおじさんの私には縁のないワンコだと思っていたのですが、両親が出会ってしまったのです。
しかも、父の68歳の誕生日に。
ペットショップで奇跡の出会い
2019年1月6日
ミニチュアダックス(ワイアーヘアー)のビスコを失った両親が、ホームセンターに併設されたペットショップに足を運んだところ、明るい茶色(レッド)のトイプードルを抱っこする男性が。
その男性が振り返ると自分達より年配だったため、
プードルとおじいちゃんのギャップが大きく「私達には無理だ、可愛すぎる」と思ったそうです。
しかし、その直後に運命的な出会いが。
それが、黒のトイプードル。
「これぐらい落ち着いた色なら、私たちの年齢でも似合うかも」
トイプードルに対するイメージがガラッと変わったようで、両親は真剣に協議したそうです。
子犬を迎える壁は年齢
ただ、そのとき父は68歳、母が67歳。ワンコが15年前後生きるとしたら、両親は80歳を超えてしまいます。
「あと15年生きる事が出来るのだろうか」
両親は、もしもの場合を考えて2つのパターンを考えたそうです。
1、隣の家に住む(息子)僕の家族に引き取ってもらう。(我が家は多頭飼いOK!)
2、もし僕らが引っ越した場合、最悪お金だけ残せば、ペットの老人ホームのような施設に預ける事ができる。
両親の結論は…

両親が出した結論は「黒のトイプーの子犬(名前は「なこ」ちゃん)を家族に迎え入れる」。
冬に探していたので、暖かそうな毛の量の多い子を選んだようです。
見るからにモコモコ。それでいて、毛が抜けにくい犬種だった事もポイントだったとか。
トイプーとの生活がスタート
ペットロスから3ヶ月も経たないうちにトイプーを迎えた背景には、
「2人で暮らすよりも、2人+ワンコ(3人家族)がいい」という母の要望が強かったようです。
というのも、母は現役の書道家で1日6時間以上部屋にこもるため、
「テレビを観る時も、膝の上にワンコがいれば、父が孤独ではなくなる」と考えたようです。
トイプーは飼いやすい

猛犬で頑固な我が家のレイクランドテリアと違って、実家のトイプーは飼育がラク。
賢くてトイレの躾もすぐに覚え、イタズラもしない。
無駄吠えも少なく、両親曰く「完璧」。人も大好きで、常にベッタリ。
トリミングでカットの仕方を変える事で、様々なスタイルを楽しめる事も魅力。理想の愛玩犬のようです。
(うちの猛犬とトレードしたい・・・)
トイプーが心の支えに

ところが、幸せな日々も束の間…。
父、母が相次いでガンで入院。ステージ4でした。
病室で父と母が思っていた事は「なこちゃん(黒のトイプー)のためにも、ここで死ぬわけには行かない」。
(すっかり、トイプー中心。子どもの僕らの事を忘れてしまっているようです)
二人ともかなり厳しい闘病生活が続きましたが、現在はガンも消え奇跡的に回復。
なこちゃんを迎えてから4年目に突入しました。
闘病、コロナ、様々な困難をともに乗り越えてきた両親と黒のトイプーの絆はますます強くなってきたように感じます。
(ここで言う事じゃないですが、長生きして下さい)
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この記事を書いた人

小谷亮介
1976年生まれ。放送作家。
5歳の時から40年以上、犬と暮らす自称「愛犬家」。
令和元年の秋に千葉などを襲った台風の前日に次男が子猫を拾い、現在は犬と猫(仲悪い!)との生活を送る。
放送作家としてはTBSラジオ「伊集院光とらじおと」、ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」などを担当。
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