ワンちゃんの飲水量が増えたら注意!多飲多尿になる病気について
2023.03.07

飲み過ぎ注意!多飲多尿について
春が近づいてきて日中は過ごしやすい気温になってきました。
気候が暖かくなると私たちも喉が渇きやすくなって水分を取る機会が増えますよね。
ワンちゃんも同様に増える傾向にありますが、
飲水量が明らかに増えている場合は何か病気が隠れている可能性もあるので要注意です。
飲水量が増えて、おしっこの量が増えることを「多飲多尿」と言います。
この多飲多尿になったワンちゃんに多い病気についてお話ししていきます。
多飲多尿が起こる病気

・クッシング症候群
別名、副腎皮質機能亢進症は名前の通り副腎皮質から分泌されるホルモンが体内で過剰になる病気です。
症状:多飲多尿以外にも食欲増進、脱毛、皮膚が薄くなる、お腹の張りなど色々な症状を起こします。
原因:下垂体や副腎皮質自体の腫瘍、ステロイド剤を長期的に使用するなど様々です。
治療:原因によりますがホルモンを抑える飲み薬の投薬や、下垂体の腫瘍だった場合は放射線治療なども適応になります。
・糖尿病
インスリン欠乏やインスリンが効かなくなることにより、血糖値が正常より高い状態にある病気です。
症状:多飲多尿、食欲増進、体重減少。糖尿病性ケトアシドーシスという命に関わる病気に進行することもあります。
治療:インスリン注射など
・慢性腎不全
高齢になり腎臓の機能が低下した状態をいいます。尿を濃縮して排泄するという腎臓の働きがうまく機能しないので、薄い尿を多量にすることで喉が渇くため多飲多尿になります。
症状:多飲多尿、食欲低下、吐き気
治療:飲み薬、療法食、点滴など
・子宮蓄膿症
子宮内膜の細菌感染が原因で、発情後1-2ヶ月の間に発症し、避妊手術をしていない高齢の犬に多いとされています。
急変して亡くなることもある病気です。
症状:多飲多尿、元気と食欲の低下、腹部の張り、陰部からの出血や排膿
治療:卵巣子宮摘出術、薬剤による排膿の促進など
正常な犬の飲水量、尿量

飲水量:1kgあたり40-60ml程度
尿量:1kgあたり20-45ml程度
※季節や運動量で前後します。
※飲水量が100mlを超えると多飲と診断します。
多飲多尿に気付くには?
・毎日同じ量の水を入れて交換する際にある程度飲水量を把握しておく
最近は水皿の内側に〜mlなどと記載しているものも多く販売されているので活用してみてください。
・定期的な尿検査を行う
病的な多飲多尿の場合、尿検査で尿比重が薄くなることがほとんどです。
また糖尿病では尿糖が、腎不全では尿タンパクが検出されることもあります。病院で尿検査をしてもらってください。
毎日の飲水量、尿量をチェックしていれば愛犬の病気に気付ける可能性があります。
健康チェックの1つとして気にしてみるといいかもしれません。
おすすめのペットグッズ
この記事を書いた人

\SNSでシェアする/
おすすめハッシュタグ
こちらの記事もおすすめ
-
2023.05.25
-
2023.05.18
-
2023.05.23
-
2023.06.01
-
2023.06.06
-
2023.05.30