獣医師が解説!犬が車酔いする原因と対策法

2023/07/20

獣医師が解説!犬が車酔いする原因と対策法

犬が車酔いする原因

運転中の車内は振動や揺れが起こります。

それによって三半規管が刺激されて平衡感覚が乱れると「酔う」状態になります。
また、車内の芳香剤もワンちゃんの嗅覚にとっては強すぎるため、酔いやすいと言われています。

犬の車酔いの症状

・えずく
・胃液や食事を吐いてしまう
・よだれが大量に出る
・ハアハア呼吸が荒い
・あくびを何回もする


実際に吐いていなくても、上記のいずれかの症状が出ている場合は車酔いを起こしている可能性があります。

ワンちゃんが車酔いしてしまったら?

ワンちゃんが車酔いしてしまったら?

車酔いは車から降りると改善されます。

停車してワンちゃんを一時的に車から降ろして休憩させてあげましょう。
休憩中に水や食事で胃が膨れると車酔いでそのあと吐きやすくなってしまうので
休憩中の飲食は少なめが望ましいです。

犬の車酔い対策

犬の車酔い対策

・クレートで過ごしてもらう
不安定な体勢だと酔いやすいので、普段から使っているクレートや安定しているベッドがあると
姿勢が安定するだけでなく緊張もほぐれるのでいいでしょう。

クレートが苦手なワンちゃんは普段からクレートトレーニングをしてみましょう。

・換気を十分に行う
車内の芳香剤の匂いを減らし、外の様々な匂いを嗅げることで車での緊張や酔いが緩和されることがあります。
乗車前の換気だけでなく、運転中もこまめに換気するのがお勧めです。

ただし、窓からワンちゃんが身を乗り出すのは危険なので注意してください。

・長時間の運転の場合はこまめに休憩
長距離運転は人だけでなくワンちゃんも疲れてしまいます。1時間に1回は車を降りて休憩するようにしましょう。

最近は高速道路のサービスエリアにドッグランを設置している所もあるので、利用するのもひとつです。
・安全で静かな運転を心がける
急ブレーキや急ハンドルなど乱暴な運転は酔いやすいだけでなく、ワンちゃんを怖がらせてしまいます。

安全運転は車酔いをさせない上で重要です。

・酔い止めを飲ませる
ワンちゃんの車酔いに効果のある薬があるので、動物病院に相談して処方してもらうといいでしょう。

・車を好きになってもらう
車が怖くて、緊張してしまい、酔いやすくなるワンちゃんも多くみられます。

ドッグランや公園に車で連れて行ったり、車に乗ったりした際におやつをあげるなどのご褒美をすることによって、
ワンちゃんにとって車は楽しい場所に行けるもの、車内はおやつをもらえる場所、と覚えてもらうと、
車にいいイメージを持ってもらえるので効果的です。

おうちのワンちゃんが車に乗った時の様子はいかがでしょうか?

もし車酔いをしているようであれば、今回ご紹介した車酔い対策をぜひ試してみてくださいね。

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この記事を書いた人

赤松愛

赤松愛

酪農学園大学卒業。
今年で小動物臨床経験7年目。
現在は千葉県で犬猫、小動物の一般診療に従事しています。
猫とフェレットとクォッカが大好きです。

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