大統領夫妻は愛犬家 韓国の与野党が犬食禁止法案を提出

2023/07/27

大統領夫妻は愛犬家 韓国の与野党が犬食禁止法案を提出

犬食文化で有名な韓国

犬食文化で有名な国といえば、お隣の韓国ですが、
今年7月「韓国の国会で犬の食用を禁止する法改正への動きが相次いでいる」
というニュースが大きく報じられました。
韓国では犬などのペットを飼う人が急増し、国民の8割以上が犬の肉を食べないことが理由だそうです。

また、韓国の尹錫悦大統領夫妻は愛犬家として知られており「犬食終息のために努力する」と発言。
大統領夫人の金建希氏は、「ある程度の経済規模の国の中で犬を食べるのは韓国と中国だけだ」
と、犬食を終わらせる意向を示しています。

海外から犬食に対する厳しい批判

海外から犬食に対する厳しい批判

韓国で犬食文化が衰退していった理由には、海外からの批判もありました。
1988年のソウル夏季五輪、2002年のサッカーW杯で世界の注目を集めた時、
犬肉料理が問題となり大会期間中は飲食店での提供は禁止となっていたそうです。

近年では2018年平昌冬季五輪でも、
韓国政府が飲食店に対して開催期間中は犬肉を使ったメニューの提供自粛を求めています。
しかし、犬肉を提供する12の飲食店のうち、自粛要請に応じたのは2軒のみでした。

日本でもイルカを食料として捕獲するために漁を行っていたことに対して、世界から批判を受けました。
日本のイルカ漁の実態に迫った『ザ・コーヴ』という映画も話題になりましたね。

犬とイルカが同じとは思いませんが、世界という視点でみれば同じような批判を受けているのかもしれません。

中国で開催されているライチ犬肉祭り

中国で開催されているライチ犬肉祭り

犬食文化=韓国だけのものではなく、調べてみたところ、
中国、ベトナム、インド、ナイジェリア、スイスにもある文化ということが分かりました。

アジア圏だけでなくアフリカやスイスにも犬食文化があるというのは少し意外ですが、
中国では毎年6月に犬肉とライチを食べる「ライチ犬肉祭」が開催され、約1万匹の犬が食卓に並ぶのだそうです。

日本人の感覚からすると耳を疑い、目を覆いたくなるお祭りですが、近年では中国国内や世界の動物愛護団体が猛抗議。
そうしたバッシングの影響もあってか、中国国内でも犬食文化は衰退しているといいます。

国が貧しかった時代ならまだしも、経済成長を果たし、牛肉・豚肉が食べられる現代において、
わざわざ犬を食べなくても…ということのようです。

また、食料として犬を捕獲するためにボーガンや吹き矢で毒殺しているケースもあり、
食の安全の視点からも不安視されているのだとか。

日本でも犬を食べていた歴史がある

日本でも犬を食べていた歴史がある

「犬を食べる文化は野蛮」と感じる方も多いと思いますが、
さらに調べていくと日本人も戦時中に犬を食べていたという話が残っています。

さきほどの中国の経済成長と食肉文化の変遷に通じますが、
第二次世界大戦中に食べるものがないため、犬や猫を食べていたといいます。
物資が不足していた戦時中だから仕方がないという見方もありますが、
そうした歴史を踏まえたうえで韓国や中国の犬食文化を鑑みるとまた違った感想になるかもしれません。

犬食文化を調べていくと、味が美味しいから食べているというより、
経済的な貧しさから牛肉・豚肉を食べられなかった時代の名残という印象を受けました。

世界全体が裕福になり犬や猫を家族として迎え入れたことで
食べるものから愛でるものへと変化していったことは必然だったのかもしれませんね。

併せて読みたいオススメ記事!

『B○Sの猫好きメンバーはあの人!愛犬の名前も判明』
記事はこちら

『Sn○w Manは犬派?猫派?メンバーのペット事情を徹底検証』
記事はこちら

アイドラペット いぬ 社会情勢 愛犬

おすすめのペットグッズ

この記事を書いた人

大竹将義

大竹将義

1983年生まれ。放送作家。
小学生の時、魚屋さんから犬を譲り受けて暮らしていた元愛犬家。
名刺には、依頼主への忠誠を誓うという意味から、お腹を見せて寝転がるボストンテリアのイラストを使用。

この人の書いた記事を見る

\SNSでシェアする/

アイドラペットTOPへ戻る