永遠のベビーフェイス!ウーパールーパーの飼い方

2023/08/15

永遠のベビーフェイス!ウーパールーパーの飼い方

ウーパールーパーを飼う時代がやってきた

先日、中2の次男が通う中学校で3者面談があり、私は仕事で参加出来なかったので、
カミさんに『進路の話』や『クラスでの立ち位置』などを聞くように頼んでいたのですが、
面談後カミさんから「ごめん。担任の先生が飼っているウーパールーパーの話が盛り上がって、何も聞けなかった!」
と報告のLINE。

夏休み中に学校へわざわざ行って、ウーパールーパーの飼い方を質問する動物好きの親子と、
進路指導の話をし忘れる先生。(平和ですね…)。

ちなみに先生が飼っているウーパールーパーの名前は「ウパゴジラ」(なかなかのネーミングセンス)。
先生は普段は学校で飼育し、夏休み期間などは自宅に水槽を持って帰って、一緒に暮らしているようです。

ウーパールーパーってどんな風に飼育するのか、私も気になってしまったので(親子や夫婦って似るんですね)、
今回は千葉市花見川区にお店を構える【ウーパールーパー専門店「うぱるぱ屋」】の今井店長にお話を伺いました。

ウーパールーパーの基本情報

1985年、「日清カップ焼きそばUFO」のコマーシャルで、UFOに乗ってやってきた宇宙人という設定で登場し、
爆発的な人気となったのがメキシコ原産の両生類のサンショウウオの仲間、
ウーパールーパー(別名「アホロートル」)。

「原産地のメキシコでは乱獲や水質汚染のため、希少種となっています。
ワシントン条約で規制の対象となっているため、現在、流通しているものはほとんどが日本国内で養殖されているもの。

皆さんの良く知っているピンク色のウーパールーパーはアルビノ個体を品種改良したもので、
本来の色は現在でいうマーブルのような黒っぽい体色です。

また、ウーパールーパーのかわいい姿は、実は幼体(オタマジャクシ)であるためで、
本来ならあのかわいらしいエラがなくなって普通のサンショウウオのようになるはずが、
幼体のまま成熟するという非常に珍しい生態の持ち主なんです。

これを幼形成熟(ネオテニー)というのですが、幼体であるために再生能力が非常に優れており、
手足なども再生してしまうほど強靭な生き物です」(うぱるぱ屋の今井店長)


あの愛らしい姿は幼体だったからなんですね。

ちなみに、ごく稀に成体(メキシコサンショウウオ)になるケースもあるそうです。
その姿が気になる方は「ウーパールーパー 成体」で検索してみて下さい。
ギャップにギョッとするかもしれません(笑)。

ウーパールーパーは簡単に飼育できる?

ウーパールーパーは簡単に飼育できる?

1985年のブーム以降、水族館などでは見掛けるイメージがありますが、
次男の先生以外、ウーパールーパーを飼育している人に会った事がありません。

そこで、飼育のコツについて伺いました。
「ウーパールーパーは本来pH値の高い硬水に棲んでいる生き物のため、基本的に日本の水が合いません。
そのため、水質の対策が必要です。それさえすれば、金魚を飼うよりも失敗は少ないと思います。
また成長が早く生後1年で20~25cmにはなりますので、きちんと大きめの水槽を準備してあげることが重要ですね」
(うぱるぱ屋の今井店長)


大きめの水槽(45cm以上)と、水道水の塩素を中和するための「カルキ抜き」。
それに人工のエサ、水温計(ウーパールーパーの適温は15℃から20℃くらい)が必要だという事です。

ウーパールーパーは人に懐くのか?

「夜行性なので基本的に昼間はじっとしています。
ただし餌を覚えるので、人が近づくと餌をもらえると思って寄ってきたり、
うまく懐かせれば、水面で手渡しで餌を食べたりもしますね。
エサをあげるときに合図を決めておくといいでしょう」(うぱるぱ屋の今井店長)


ウーパールーパーが懐いてきたら、たまりませんね。手渡しでゴハンをあげてみたい(妄想)。

ウーパールーパーのトレンドや人気の種類

ウーパールーパーのトレンドや人気の種類

「人気の種類は、リューシスティックという白い体に黒い目の個体です。
ただし、白い子を飼っていると次は黒い子も欲しい!!となり、複数で飼育する方が多いですね」

補足:「リューシスティック」は体が白く、目が黒いウーパールーパー。
「アルビノ」は体が白で、目が白または赤色。
「マーブル」は緑や茶色をベースに黒のマダラ模様で迷彩柄。
「ゴールデン」はアルビノの中で黄色が強く、キラキラしたラメ紋様が入るタイプ。
「ブラック」は文字通り黒いタイプ。
ブチブチ模様の「ダルメシアン」や強めの黒の「スーパーブラック」なども。

ウーパールーパーの魅力とは?

「魚と違って手足がある分、しぐさが可愛いため、犬猫のようなペットになってくれるところが良いですね」
(うぱるぱ屋の今井店長)


赤ちゃんのようなベイビーフェイスで愛嬌もあり、飼育もしやすくなったウーパールーパー。
48歳のおっさんの私にとって、ウーパールーパーは昭和のアイドルのような存在です。

そんなアイドル・ウーパールーパーと、いつか握手してみたいと、今、本気で思っています。
あのかわいい手が最大の魅力かもしれません。

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この記事を書いた人

小谷亮介

小谷亮介

1976年生まれ。放送作家。
5歳の時から40年以上、犬と暮らす自称「愛犬家」。
令和元年の秋に千葉などを襲った台風の前日に次男が子猫を拾い、現在は犬と猫(仲悪い!)との生活を送る。
放送作家としてはTBSラジオ「伊集院光とらじおと」、ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」などを担当。

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