猫にまたたびの依存性は?大学の研究で真実が明らかに
2023/11/21
「猫にまたたび」
昔から語り継がれることわざで、意味は「非常に好きなもののたとえ」
またたびは猫の大好物であるため、香りを嗅いだり果実を食べると恍惚の表情になることに由来しています。
「またたび」は「木天蓼」と書き、山地に自生するマタタビ科の落葉ツル性植物。猫が喜ぶと言われる理由は、
「マタタビラクトン」「アクチニジン」という成分が、ネコ科動物の脳の中枢神経に作用するためといわれています。
猫にとってまたたびは多幸感を得るモノだそうですが、この通説に待ったをかける研究結果が今回の話です。
世界初!またたびに依存性はないことを立証
研究結果を発表したのは岩手大学と名古屋大学などの研究グループ。
実験ではまたたびに依存作用があるかどうか調べるため、
またたびの葉から抽出した成分を4時間連続で猫の近くに置き行動を観察。
10匹の猫を観察した結果、4時間のうちまたたびにはわずか10分程度しか触れず、
またたびへの興味も時間の経過とともに少なくなったそうです。
最長で約3年間またたびを与え続けた複数の猫の血液を調べたところ、
いずれも肝臓や腎臓の数値に異常はありませんでした。
実験の結果、猫はまたたびに依存せず、毒性もないことが世界で初めて科学的に立証できたそうです。
猫とまたたびの関係性が変わる!?
今回の研究結果で明らかになったのは、猫にまたたびを与えても依存性がないということ。
これまであやふやだったため、あげることをためらっていた飼い主も安心してまたたびをあげることができますね。
また今回の結果を受けて、乾燥させたまたたびの葉っぱから猫が体をこすりつけるなど
反応を引き起こす成分を抽出したスプレーを開発しました。
科学的に解明されることで、猫にとって安全な環境を築く事ができるのは嬉しいですよね。
またたびには蚊を遠ざける効果も
岩手大学と日英の研究グループは、またたびについて別の研究結果も発表していました。
それは、猫がまたたびの葉っぱをなめたりかんだりすることで、
蚊を遠ざけるまたたびの性質を強めるというもの。
これにより猫はまたたびとじゃれ合い自らの体に香りを纏うことで蚊にさされにくくなるといいます。
またたびは猫が喜ぶだけでなく虫よけの効果も持っていたんですね!
さきほどの「またたびに依存性はない」という実験結果を踏まえると、
虫よけのためにまたたびを使用することも安全面では問題ないということになります。
猫にまたたび。私も愛猫にあげてみようと思いました。
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この記事を書いた人
大竹将義
1983年生まれ。放送作家。
小学生の時、魚屋さんから犬を譲り受けて暮らしていた元愛犬家。
名刺には、依頼主への忠誠を誓うという意味から、お腹を見せて寝転がるボストンテリアのイラストを使用。
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