オカメインコを保護したら、こうなった!その2

2024/03/28

オカメインコを保護したら、こうなった!その2

不惑”のチキルーム

我が家は今、オカメインコの鳴き声が飛び交うテーマパークのアトラクション状態なんです。
(40代の夫婦なので、「魅惑」ではなく、「不惑」としておきます)

2023年11月30日に中2の次男が公園で瀕死のオカメインコを保護して以来、
ピーピー、ピーピーと、高い鳴き声が響き渡っています。

余生に取っておきたかったインコとの暮らし

私にとって、インコのイメージは肩に乗せている自分だけの相棒。

【以前のコラム】
にも少し書きましたが、子育てが落ち着き、カミさんに捨てられてから、
パートナーとして迎える予定でした。
しかし余生を迎える前に白いオカメインコがやってきたのです。



弱り目に小鳥め…

しかも、インフルエンザでカミさん、長男が苦しんでいて、
僕も原因不明の咳で体調を崩しているというタイミングでの来訪。
この状況を僕は「弱り目に小鳥め…(弱り目に祟り目)」と評し、マゾっぽく楽しむ事にしました。

このマゾ的状況を旧Twitter(現在X)では応援して下さる方が沢山いて、オカメインコの事を呟くと、
愛鳥家の方から凄まじい数の反響が未だに続いています。
(特に以前、愛鳥が迷子になったご経験のある方からの応援は心強い!)

肝心の飼い主さんからのお問い合わせも、
皆さんの拡散のおかげで北は北海道から南は九州まで(保護したのは千葉県ですが)沢山いただいています。

初めは「うちの子かもしれない」、「ここが似ている」、「鳴き方もそっくり」とおっしゃるのですが、
時間が経つと冷静になられるのか、「うちの子かどうか自信が持てない・・・」という結論に。お気持ち、分かります。

大切なのはストーリー

長期化しそうな様相を呈してきましたが、
警察によると保護(届け出)後3ヶ月経つと所有権が我が家に移り、
希望されている方に譲渡する事が出来るので、この期間は我が家と隣に住む実家で預かる事に。
飼い主さんとオカメインコちゃんの感動の再会を夢見て、春を待ちます。

まさかの展開に…

ところがどっこい、我が家以上に動物が好きな1951年生まれの両親が
「誰も飼い主が現れなかったら、自分たちが死ぬまで飼う」と、まさかの展開に。
(オカメインコは36歳まで生きた記録も)。

両親はトイプードルを飼っているのですが、このワンコが鳥を少し怖がるぐらいおとなしいので、
一緒に飼育する事が出来る事も後押ししたようです。

両親曰く「オカメインコの透明感と明るさのある鳴き声に癒やされる」のだとか。

素人の見解ばかり綴っても限界があるので、
私のインコの師匠で【ジョリパラjolly paradise】
という素敵なブログをお書きになられている、インコのブリーダーjollyさんに、
インコを保護する上での注意点について伺いました。

インコを保護する上での注意点

Q.インコを保護する際に、気をつける事(用意するもの)

「インコを保護したときには弱っている可能性があるので、
保温をしてあげることと、餌と水を与えることです。
保護したときは、ケージなどがない場合がありますので、そのときは無理にケージを揃えなくても大丈夫。
大きめのプラケースなどで十分です。
そして、すぐに鳥を診てくれる病院に診察に連れて行っていただけるとなおいいです。

また同時に警察への届け出も一緒にしていただきたいと思います。その時の届け出は「拾得物」となります。
今はSNSを利用してロストインコを拡散したほうが早く飼い主さんが見つかりやすくなっていますが、
その場合の注意事項としては、足輪がある場合、番号は決して拡散しないで下さい」(インコのブリーダーjollyさん)

→我が家もまず、獣医に連れて行き、診察。SNSと警察への届け出もしましたが
、SNSは反応が多い一方で、警察への連絡はゼロ。スマホが使えない方の可能性も信じて、
(もちろん法律の面でも)警察に届け出をしたのですが…。

Q.インコの緊張を解くにはどうすればいいのでしょうか?
「いきなり自然界に迷い込んでしまったインコは、とても恐怖心が強くなっていると思います。
手乗りのインコの場合は人に慣れていることもあり、保護しやすいのですが、保護した先での環境に慣れていないため、
保護した数日はケースから出さずに様子を見てあげることです。
特にオカメインコなどのパニックを起こしやすいインコは注意が必要です」(インコのブリーダーjollyさん)

→確かに、オカメインコは自分の声を録音したものを聴くと、パニックになった事がありました。
鳥の性格・特徴を把握する上でも、早めに詳しい方に相談して下さい。 (自戒を込めて)

Q.インコと遊ぶ方法は?
「保護先でインコが環境に慣れてきたら、少しずつ放鳥してあげるのがいいと思います。
その場合も様子を見ながらになります」(インコのブリーダーjollyさん)

→放鳥は初心者にとって、非常に怖い瞬間でもありますが、
我が家で保護しているオカメインコはカゴを開けてもしばらく出ませんでした。
その後、2度ほどカゴから出て室内を飛んだ事があったのですが、すぐに次男の腕の上に止まり、
泣きそうになりました…。飼い主さんに愛されて育ったんだと思います。

Q.犬や猫などを飼育している家庭で注意すべき点は?
「ロストインコの場合、猫などに追いかけられるなどの恐怖心があるかもしれません。
できるだけ別の環境が良いと思います。もし、同じ部屋にしないといけない状況の場合は、
インコのケースやケージを置く位置を高くしてあげてください。(ケージに近づけないようにしてあげる)」
(インコのブリーダーjollyさん)

→我が家の犬と猫は寝室で隔離しているオカメインコの存在が気になり、
寝室のドアを引っ掻いていました。もう恐怖でしかありません…。現在は穏やかなトイプードルが暮らす実家へ避難中。

Q.インコの体調の異変に気付くには?
「インコの体調不良は、いつもと様子がおかしいといった異変で気づく事が多いです。
糞の状態、餌の減り具合、とまり木でじっとしている、体がふくらんで動かない…などです。
体重が減るのも一つの目安となります」(インコのブリーダーjollyさん)

ペットのオカメインコは寒さに弱く、野生で生き残るのは不可能に近いようです。
皆さんもご近所で弱っているインコがいたら、なるべく保護してあげて下さい。
その際には、獣医でかかった費用、カゴや餌代などは必ず領収書をもらうことが大切です。
元の飼い主さんが見つかったら、必ず、その費用は支払ってもらいましょう。
本物の飼い主さんなら、きっと払ってくれます。

ちなみに、我が家の領収書は6万円を超えています…。

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この記事を書いた人

小谷亮介

小谷亮介

1976年生まれ。放送作家。
5歳の時から40年以上、犬と暮らす自称「愛犬家」。
令和元年の秋に千葉などを襲った台風の前日に次男が子猫を拾い、現在は犬と猫(仲悪い!)との生活を送る。
放送作家としてはTBSラジオ「伊集院光とらじおと」、ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」などを担当。

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