人間だけじゃない!寒い季節に起こりやすい犬の椎間板ヘルニア

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人間だけじゃない!寒い季節に起こりやすい犬の椎間板ヘルニア

2021.11.02

人間だけじゃない!寒い季節に起こりやすい犬の椎間板ヘルニア

寒くて辛い腰の痛み。椎間板ヘルニア

寒い日に筋肉がこわばり、思わぬところで怪我をしたり体を痛めたりした経験はありませんか?

ワンちゃんも冬に背中や腰を痛めて病院に来ることが多くなります。
頸部痛や背部痛と言われる軽度なものから、足が動かなくなってしまう重度のものまで様々。
今回はそんな痛みを作る原因の一つである「椎間板ヘルニア」について解説していきます。

椎間板ヘルニアは脊椎(背骨)の骨と骨の間にあるクッションの役目をする椎間板が飛び出る病気です。
飛び出た椎間板が脊髄を圧迫することで痛みを生じます。
冬場に見ることが多くなる病気の一つで、その原因は寒さのために血行が悪くなり筋肉が固まってしまい、普段とは異なる無理な姿勢で力が加わるせいだと言われています。

椎間板ヘルニアで障害を受ける脊髄は神経のなかでも中心的な役割を持ちます。
頸部(首)からはじまり胸部・腰部と続き、しっぽの方に向かって伸びています。

ヘルニアはどの部位でも起きる可能性はありますが、最も発生率が高い部位は腰部で、全体の約85%程度
次に頸部で約15%の発生頻度といわれています。
人間も首と腰に多いですね。
胸部は肋骨がある関係上、椎間板が突出しにくくなっています(2%程度)。

椎間板ヘルニアの原因と分類

椎間板は均一な構造ではなく中心にクッションがあり、その周りを線維組織が包んでいる構造になっています。
その構造の壊れ方で2種類に分類され、それぞれで症状の出方や進行度が異なります。

・Hansen-Ⅰ型
ダックスフンドやビーグルに多く、品種や遺伝が関連してくるタイプ。
重症度が高くなりやすく、強い症状が出た場合は時間との勝負になることも。
若いと1歳でも発症し、弾けるように椎間板の中身が出て脊髄を圧迫します。

・Hansen-Ⅱ型
遺伝的な素因がなくても発症するタイプ。
継続的な刺激などで椎間板の変成や過形成など椎間板自体が分厚くなることで背中側へ突出します。
Ⅰ型と比べるとやや高齢(5歳~)で発生します。

素早い対応が必要?症状の強さとグレード

素早い対応が必要?症状の強さとグレード

軽度のものでは圧迫による痛みはありますが、神経伝達を阻害されることはありません。
痛みにより腰を丸める、背中に力が入る、触るのを嫌がる。
他には動き回らなくなり、食欲が落ちることもあります。

重症度が上がるにつれて痛みも強くなり、足のふらつきや麻痺、排尿障害などが起きます。
重症度は1~5のグレードに分類され数字が高いほど悪くなります。

※進行性脊髄軟化症:神経を変性させ、迅速な診断と処置がなく進行が止められない場合は頭の方に進んでしまい、呼吸機能に障害が出ることもあります。

様子がおかしいかも、と思ったら早めに病院を受診しましょう。

診断に必須?不要?MRI検査

診断に必須?不要?MRI検査

ヘルニアが起きている部位を特定するためにはMRI検査を行います。
検査をしてみると症状はそこまで強くなくても突出の程度が強いなど、検査結果と重症度が相関しないこともあり、獣医師泣かせな検査でもあります。

重症度とMRI検査でわかる突出の程度が相関しないならMRI検査は必要じゃないの?
と思われた方もいるかと思いますが、そうではありません。
まずMRI検査ではヘルニアの位置の特定ができると同時に、圧迫の程度もある程度画像としてわかります

症状が強く手術が必要となった場合には、手術部位を特定するためにも必須となります。
椎間板ヘルニアに直面した獣医さんは症状の強さとMRIの結果から外科治療と内科治療のどちらを選択するかを判断するのです。

それでもワンちゃんのMRI検査は人間では必要のない麻酔が必要で、体への負担やリスクがまったくないわけではありません。
基礎疾患がある子や心臓など循環器系に病気を持つ子は麻酔のリスクも通常より高くなります。

最近ではペットの性格や状態に合わせて鎮静下や無麻酔下での検査を実施しているところもあるので、状態や性格、重症度や緊急性に合わせてしっかり獣医さんと相談して治療方針を決定していきましょう。


今回は冬に多くなる椎間板ヘルニアについて解説しました。
現れる症状を知っておき、椎間板ヘルニアかも?と思ったら安静第一で無理に動かしたり歩かせたりしないようにして、かかりつけの獣医さんの診察を受けましょう。

#病気 #獣医師 #いぬ #シニア

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この記事を書いた人

塩田純一郎

塩田純一郎

首都圏で5年間犬猫を中心とした診療に携わりました。
その後は病気のメカニズムや細胞たちの反応、薬の作用について勉強しています。
日常の身近な疑問や病気のメカニズムについて、わかりやすくお話しできればいいなと思っています。
よろしくお願いします。

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