最近うちの子なんか変?犬にも認知症があるのを知っていますか
2021/11/11

犬の認知症
認知症とは加齢による脳の認知機能の低下の総称で、12歳以上で発生しやすく、柴犬などの日本犬で好発することが知られています。
症状として多いのは、
・日中の睡眠時間が増え、夜に徘徊する。
・飼い主さんとの接触を求める行動が減る。
(例えば今まで飼い主さんが帰宅すると尻尾を振って出迎えていたのがなくなるなど)
・自宅で家具や壁などの前で動けなくなる。
・サークルの中を回り続ける、行ったり来たりなど同じ行動を繰り返す。
・ぼーっとしている時間が多い。
・散歩や外出先で不安な様子が見られる。
などがあります。
認知症だけではなく、脳腫瘍や心臓病、関節炎やホルモンの低下などでも同じような症状が出ることがあるので、除外診断が必要になります。
犬の認知症の治療

犬の認知症は進行性の病気で、治療である程度の認知機能の改善と進行を抑制することを目標に始めていきます。
主な治療として、行動の改善と内科療法があります。
【行動の改善】
・散歩やストレッチを積極的に行い、筋肉を動かすことで、脳への血流増加が期待できます。
・散歩をすることで自宅とは違う環境で視覚、聴覚、嗅覚を刺激でき、太陽光を浴びることで昼夜の睡眠〜覚醒サイクルが正常化できる可能性があります。
・犬の知育玩具などを定期的に新しいものへ変える、新しい人や動物へ触れ合わせる、新しい動作のトレーニングを行うことで脳への刺激になります。
・日中にある程度覚醒時間を取り入れて、夜間の睡眠前にも十分運動をすることで、日中起きて、夜間に寝るように睡眠サイクルが改善される可能性があります。
【内科療法】
・食事
DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、抗酸化剤を含んだ療法食に切り替えることで、認知力や記憶力、活動性が改善することが期待されます。
・サプリメント
認知力や記憶力、活動性の改善を期待した不飽和脂肪酸(DHA、EPA製剤)、睡眠〜覚醒サイクルを正常化を目的としたメラトニンなどが主なサプリメントの成分になります。
・薬剤
活動性や認知力の改善が期待できる薬剤や、抗不安薬、催眠を目的とした薬剤などがありますが、これらについては効果や副作用が強いこともあるため、動物病院で獣医師と相談して処方してもらう必要があります。
犬の認知症のまとめ
犬の認知症は人同様進行性のもので、完治は難しいですが、早期に発見することで症状の緩和や進行を穏やかにすることが可能です。
もし飼っている犬の様子がいつもと違うな?と感じた場合は動物病院で相談してみてください。
認知症だった場合には改善する可能性があります。
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