空港で働く犬たち 「おさわりマップ」が伝える大切なマナー

2026/03/12

空港で働く犬たち 「おさわりマップ」が伝える大切なマナー

「おさわりマップ」が伝える大切なマナー

飛行機を利用する人でも、意外と知られていないのが、日本の空港や郵便検査場で活躍する犬たちの存在です。手荷物や国際郵便物に紛れ込む肉製品や果物などを巧みに嗅ぎ分け、伝染病や害虫の侵入を未然に防ぐのが「動植物検疫探知犬」。私たちの暮らしに直結する安全を守る存在として、注目が集まっています。



動植物検疫探知犬は、海外からの到着客の手荷物や国際郵便物の中から、検疫が必要な品物のにおいを嗅ぎ分ける訓練を受けています。肉や果物類など、輸入が厳しく制限されている品目を見つけ出すのが役目です。

探知犬は、対象を嗅ぎ分けると、ハンドラー(犬を扱う担当者)に合図としてその場に座るなどの行動を取ります。その後、検査官が詳細なチェックを行い、家畜伝染病や植物の病害虫の国内侵入を防いでいます。


動植物検疫探知犬の「おさわりマップ」公開



その動植物検疫探知犬について、農林水産省が公開したのが「おさわりマップ」。この取り組みが、いま大きな話題を呼んでいます。

「おさわり」という言葉から、犬と触れ合える情報のようにも感じられますが、実際はそうではありません。これは、働く犬の写真に「声をかけないで」「触らないで」といった注意喚起の写真を重ね、探知犬に余計な刺激を与えないよう呼びかけるビジュアルです。

探知犬たちは、鋭い嗅覚と高い集中力を頼りに、長時間任務にあたっています。何気ない声かけや手を伸ばす行為が、仕事の妨げになってしまうこともあるため、「おさわりマップ」は、かわいさを伝えると同時に、正しい距離感を知ってもらうための工夫でもあります。

この取り組みをきっかけに、普段は意識することの少ない検疫の現場や、そこで働く犬たちの存在に目を向ける人も増えています。私たちの足元でどんな対策が行われているのかを知る、ひとつの入口になっているとも言えそうですね。

空港で探知犬を見かけたら、近づいて触れ合うのではなく、静かに応援する。それもまた、日本の安全を支える仕事への、ささやかな協力と言えるのかもしれません。

しつけ おもしろ

おすすめのペットグッズ

この記事を書いた人

大竹将義

大竹将義

1983年生まれ。放送作家。
小学生の時、魚屋さんから犬を譲り受けて暮らしていた元愛犬家。
名刺には、依頼主への忠誠を誓うという意味から、お腹を見せて寝転がるボストンテリアのイラストを使用。

この人の書いた記事を見る

\SNSでシェアする/

アイドラペットTOPへ戻る