気をつけたい犬の中毒 【食べ物以外で誤食しやすいもの編】
2022.04.14

食べ物以外で気を付けいた誤食
こんにちは。
前回はワンちゃんが誤食して中毒症状を起こしやすい人の食べ物(https://www.idrugstore.jp/pet/article/76)についてご説明しましたが、今回は食べ物以外で誤食しやすいものについて綴っていきたいと思います。
タバコ

タバコの中に入っているニコチンという物質が中毒の原因となり、犬の体重1kgあたり1mg程度で中毒症状が起こることが分かっています。1本のタバコに含まれるニコチンの量が10〜20mgと考えると、5kgの犬の場合タバコを半分食べただけでも中毒症状が出ることになります。
症状は嘔吐や下痢などの軽度なものから、痙攣や昏睡のような致死的なものもあるため、タバコを食べてしまった場合はすぐに病院での治療が必要になります。
治療:催吐処置、点滴、吸着剤の投与。
解熱剤

市販の風邪薬や頭痛薬に多く使用されているアセトアミノフェンという物質が中毒の原因になり、中毒量は体重1kgあたり200mgで、市販されている薬の中には1錠あたり200mg以上のアセトアミノフェンを含むものもあるため、含有量にも注意してください。
嘔吐や下痢などの軽い消化器症状から、重度な肝障害まで様々な問題を起こします。
治療:誤食から4〜6時間以内であれば催吐処置、点滴、吸着剤、解毒や拮抗剤の投与。
車の不凍液、保冷剤

車の不凍液や一部の保冷剤に使われているエチレングリコールという液体には甘みがあります。
動物は甘い味を好むため誤食し、中毒の原因となります。
エチレングリコールは少量の摂取でも中毒症状を起こす可能性があり、犬の致死量は1kgあたり4.4〜6.6mlと報告されています。エチレングリコールは時間経過によって異なる中毒症状があり、摂取後30分~12時間で嘔吐、ふらつきなどの運動失調、12~24時間で頻呼吸、不整脈、発作、肺水腫などの症状、摂取後24~72時間で重度の急性腎不全を起こします。
治療:摂取から短時間しか経過していない場合は催吐処置、数時間経過している場合はエチレングリコール代謝阻害のためのエタノールの投与、点滴、吸着剤の投与。
もしも誤食をしてしまったら…
ワンちゃんが誤食をしてしまった場合、なるべく早期に処置をすることで中毒症状が起こらない、または軽度で済むことが多いので、もしかかりつけの動物病院が診療時間外だった場合には、様子を見ずにすぐに救急対応している病院に連絡し診てもらうことをお勧めします。
日頃からかかりつけの動物病院以外に救急で診察してもらえる病院を事前に調べておき、万が一に備えておきたいですね。
おすすめのペットグッズ
この記事を書いた人

\SNSでシェアする/
おすすめハッシュタグ
こちらの記事もおすすめ
-
2023.09.06
-
2023.08.29
-
2023.09.14
-
2023.09.07
-
2023.09.19
-
2023.09.21