備えあれば憂いなし ペットとの避難準備のススメ【猫編】

2022/05/05

備えあれば憂いなし ペットとの避難準備のススメ【猫編】

相次ぐ地震のニュース

東日本大震災から11年が経ちましたが、最近も東北や関東で地震が起きています。

国の地震調査委員会によると、南海トラフ地震が今後40年以内に起こる確率は90%程度。いつ大きな地震が来てもおかしくない状況です。

東日本大震災の後から防災グッズが注目され、各家庭で防災セットを準備することが推奨されていますが、ペットと一緒に避難することについてはまだ認知度が低いように感じます。今回はペットの中でも猫ちゃんとの避難について綴ってまいります。

地震が起きた際の避難方法

〈避難の方法〉
自宅で地震にあった場合、猫がどこにいるかを確認し、興奮している場合などはバスタオルなどで猫の身体を優しくくるんであげながらキャリーに入れましょう。

猫は恐怖を感じると暗くて狭い場所に逃げることもあるので、見つからない場合はそうした場所を探してみましょう。猫はパニックを起こすと逃げ出してしまうこともあるので、抱っこでの避難は絶対にせず、必ずキャリーで避難してください。

また、キャリーが嫌いな猫も多くいるため、普段からキャリートレーニングをしておくと、キャリーへ入れるのがスムーズになります。下記のキャリートレーニングの記事も参考にしてみてください。

★いざという時に困らないために猫のキャリートレーニングのすすめ
https://www.idrugstore.jp/pet/article/5

猫をキャリーに入れたら避難所への移動です。ペットとの避難を受け入れている避難所を探して移動してください。もし近くの避難所にペットの受け入れがない場合は自家用車での避難や被災していない、または被害が少ない地域のペットホテルや動物病院へ預ける必要があります。

〈避難所での生活〉
ペット受け入れ可能な避難所の多くはペットと人の生活スペースが分かれており、避難者とは別の場所に飼育スペースを設けている場合や、ペット同伴の避難者専用スペースで一緒に避難生活を送れる場合など様々です。

どの場合でも対応できるように最低限の飼育セットは準備しておきたいですね。

最低限準備しておきたい飼育セット

・折りたためるケージ
避難生活では基本的に猫はケージでの生活になりますが、避難所で準備されていない可能性が高いので、軽く小さく折りたためる持ち運びが容易なケージを用意しておきましょう。
[猫壱] ポータブル ケージ 黒
https://www.idrugstore.jp/product/329249

・ポータブルトイレ(折りたためるものや持ち運びが容易なもの)、普段使っている猫砂
[猫壱] ポータブル トイレ 黒
https://www.idrugstore.jp/product/329248

・普段食べている食事、飲み水(水道水、軟水であればミネラルウォーターでも可能)、食器

・飼い主と猫の名前、連絡先が記入された首輪

・マイクロチップが入っている場合、マイクロチップ番号の控え

・飼育メモ
飼い猫の性格、食事の好みや健康状態、普段の食事の量や回数などを記入しておくと万が一預けることになっても安心です。

・病気の治療中だった場合の薬

・ワクチン証明書
もし避難所での飼育が困難だった場合、ペットホテルや動物病院に預けることになりますが、その場合、ワクチン接種の有無によって受け入れを断られることもあります。定期的なワクチン接種をし、証明書も避難時に持っていくことをお勧めします。

猫との避難、準備をしていないと難しそうですよね。

この記事を読んだ猫飼いさんは、避難グッズを万が一の時のためにぜひ備えてくださいね。

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この記事を書いた人

赤松愛

赤松愛

酪農学園大学卒業。
今年で小動物臨床経験7年目。
現在は千葉県で犬猫、小動物の一般診療に従事しています。
猫とフェレットとクォッカが大好きです。

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