【本当は可愛い爬虫類】美し過ぎるニシキヘビ、ボールパイソン
2022/05/12
美しいボールパイソンは性格もかわいい!
先日、岡山県の住宅街でニシキヘビの一種「ボールパイソン」が飼い主の車から逃走し、ニュースとなりました。
これだけ聞くと恐ろしい話に聞こえるんですが、実はボールパイソンは臆病で優しい性格をしていて、毒がないんです。基本的に丸まって自分を守る習性があるので、「ボール」というネーミングがつけられています。
ちなみに岡山のボールパイソンは臆病な性格もあって逃走しておらず、飼い主さんの車の中で発見されました。いい子ですね。
ボールパイソンがコロナ禍で人気!?
このボールパイソン。逃走劇で明らかになったのが、非常に魅力的なヘビだという事。
そこで、ボールパイソンを含む爬虫類を取り扱う大阪・枚方市のブリーダーT&T REPTILES(レプタイルズ)[https://www.tt-reptiles.com/]の谷村寿樹さんにお話を伺いました。
Q.コロナ禍の影響は?
谷村さん「実際コロナ禍での巣篭もりで爬虫類需要は上がっております。私は爬虫類ブリーダーとして通算で22年やっておりますが、インターネットやSNSの普及で気軽に情報を検索できる世の中になり、2000年代初頭と比べても圧倒的に爬虫類飼育者は増えております。特にここ10年での普及はSNSの功績が絶大だと感じております」
中には数百万円の個体も!
Q.爬虫類の中で人気なのは?
谷村さん「当社はボールパイソンの自社ブリーディング個体が販売個体のメインで、蛇なら小型(1mから1.2m)のニシキヘビであるボールパイソンが圧倒的に人気です。
品種改良によって様々なカラーや模様が存在し、値段も一万円から数百万円が付く個体もおります。また繁殖もそこまで難しくないので、自分で品種改良を楽しむことができるのも人気の要因の1つになります」
ボールパイソンでも見た目がこれだけ違う
THEパイソン柄
ホワイト×ブラック×ブラウン
ヘビなどのごはんは、練り餌でもOK!
Q.初心者向けの爬虫類と飼育方法は?
谷村さん「一般的に初心者向けと認識されている爬虫類はコーンスネーク、ボールパイソン、フトアゴヒゲトカゲ、レオパードゲッコー、ファットテールゲッコーなどになります。
飼育法ですが、もちろん種類によって必要とされる飼育器具は変わってきますが、基本的に保温するためのヒーター類は共通する部分です。基本的に冬場は保温する必要があり、25℃から30℃前後になるよう調整します。
基本的に人気種は飼育も簡単で他の爬虫類にも飼育環境は応用できるため、人気種を飼育していれば特殊な環境の爬虫類を除き大概飼育可能です。
餌はトカゲ、ヤモリは基本的にコオロギなどの昆虫類、草食性の爬虫類は野菜や果物、蛇は冷凍マウス、冷凍ラットになります。最近では特定の種類に対して昆虫を与えなくてもいいように練り餌などの専用食も市販されています」
ヘビを脱走させないコツは?
Q.飼育する上で注意して欲しい事は?
谷村さん「ヘビの飼育でもっとも注意することは脱走をさせないことになります。蛇は脱走の名人で頭さえ抜ければ胴体が太くても体を細くして逃げ出す事が可能です。
筋力があるので力も強く、飼育ケージの蓋がしっかり閉められていなかったことでの脱走も考えられます。基本的に専用の爬虫類ケージなども市販されているため、飼育者本人が常日頃から気を付けていれば、そうそう脱走は起きないですが、飼育人口の増加でその辺の認識が甘い飼育者が脱走させてしまうことは今後も起こるだろうと容易に推測できます。
これは全ての飼育者に言えることですが、明日は我が身と常に認識した方がいいということです。どんなに注意していようが、うっかりミスや、まさかこんな所から逃げ出すかという予想外の事も考えられるからです」
人気のニシキヘビの一種「ボールパイソン」の平均寿命は20年ほどで、中には48年も生きたケースもあったそうです。
カラフル&無毒、しかも小型で飼育しやすいボールパイソンですが、迎える際にはヘビちゃんの寿命を考えて、長く付き合う覚悟と責任も必要なのかもしれません。
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この記事を書いた人
小谷亮介
1976年生まれ。放送作家。
5歳の時から40年以上、犬と暮らす自称「愛犬家」。
令和元年の秋に千葉などを襲った台風の前日に次男が子猫を拾い、現在は犬と猫(仲悪い!)との生活を送る。
放送作家としてはTBSラジオ「伊集院光とらじおと」、ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」などを担当。
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