犬にも精神疾患がある~分離不安って何?~
2022.10.13

知ってますか?「分離不安」
「分離不安」という言葉を聞いたことがありますか?
ワンちゃんが飼い主さんから離れた時や、離れることが予測される際に不安を感じ、吠え続ける、おもちゃやカーペットなどを壊す、おしっこやうんちを漏らすなどの問題行動を起こすことを「分離不安」と言います。
中には、問題行動だけでなくお腹を壊してしまう、足先を舐め続けて皮膚炎を起こしてしまうワンちゃんもいるのです。
今回はそんなワンちゃんの分離不安についてお話ししていきます。
分離不安の原因は?
不安症状が強い場合には、行動治療や内科療法が必要になります。
ワンちゃんではオスの方が、分離不安が多いという報告もあります。
分離不安の原因
・飼い主や家族が常にそばにいる環境で育ってきており、単独で留守番することに慣れていない。
・飼い主のライフステージの変化(就学や就職)で、今まで経験していない長時間の留守番をすることになってしまった。
・飼い主が在宅の際に構いすぎることで、在宅と不在の時のギャップにより不安症状が強くなる。
・留守番の際に恐怖を覚える経験(地震や雷など)をしたことで、留守番=怖いという意識になってしまう。
・犬が高齢になり目や耳が不自由になることで不安症状が強まる。
分離不安の治療方法

1、飼い主外出の際におやつを与える
おやつを食べている間は不安症状が出ないことが多いので、時間をかけて食べられる知育系玩具を使うといいでしょう。おやつを食べることによって、どのくらいの時間不安症状を示さないかを確認するためにペットカメラの設置などをしておくのもお勧めです。
おやつを与えて不安症状を示さない程度の時間で留守番を終えることで、留守番に対してワンちゃんがポジティブになってきます。
少しずつ留守番の時間を増やしていきましょう。
2、ワンちゃんが安心して過ごせる場所を作る
クレートやケージなどのハウスを用意して、お気に入りの毛布を入れる、クレートやケージに入った時におやつをあげるなど、ワンちゃんの好きな場所にすることで留守番時にもクレートやケージ内で不安症状なく待てるようになることがあります。
長時間の留守番の場合は、「閉じ込められている」とマイナスのイメージがついてしまうので出入り中にしてあげてください。
3、在宅時に構わない時間を作る
ワンちゃんを常に構っていると不在時とのギャップで不安症状が強くなるので、別部屋で過ごす時間も作りましょう。
4、散歩の時間を長くする
疲れさせることで留守番中に落ち着きやすくなることがあります。
散歩の頻度や時間を増やしてみましょう。
5、外出時と帰宅時にむやみに構わないようにする
これも不在時とのギャップを減らすために効果的です。
6、サプリメントや薬物療法
不安を軽減するものや気分をよくしてあげるサプリやお薬があります。行動療法と一緒に使うと良いでしょう。
おうちのワンちゃんに当てはまるものあったでしょうか?
問題行動の裏には分離不安が隠れていることもあるので、「もしかして?」と思った飼い主さんは動物病院に相談してみてくださいね。
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