若い頃からやっておこう!ペットの定期的な健康診断のススメ

2022/11/22

若い頃からやっておこう!ペットの定期的な健康診断のススメ

季節の変わり目は体調を崩しやすい

だんだん気温が下がってきて、朝晩は冷え込む季節になってきました。

季節の変わり目は人だけではなく、ワンちゃんネコちゃんも体調を崩しやすくなっています。

体調を崩したときに初めてかかるのが動物病院だと思っている方が多いのですが、健康管理、病気の早期発見には定期的に動物病院で健康診断をするのが1番の近道。

今回はペットの健康診断についてのお話です。

ワンちゃんネコちゃんの健康診断

動物病院でできる健康診断は麻酔をかける必要のないものだと血液検査、レントゲン、超音波検査、尿検査、便検査などが挙げられます。

・血液検査
スクリーニング検査といって全身を評価するのに必要な検査です。
貧血や炎症反応があるか、肝臓や腎臓の機能が正常かなど、何か数値に異常があった場合に精密検査へ進む足がかりになります。

・レントゲン検査
健康診断では主に胸部と腹部の画像を撮ります。心臓が大きくなってないか、肺に影がないか、腹部に大きな腫瘍などがないかなど、大まかな異常が分かります。

・超音波検査
レントゲン検査と同様の画像検査ですが、心臓や消化管の動き、お腹の中の臓器がレントゲンよりも詳細にうつるので、レントゲンと組み合わせて検査されることが多くなっています。

・尿検査
膀胱炎や腎機能の評価に使われます。

・便検査
寄生虫感染や感染性腸炎の評価に使われます。

もし何か異常があった場合は?

もし何か異常があった場合は?

早急に精査が必要となると、次の検査に進むことになります。麻酔をかけてCTやMRI検査などをする必要があれば、その施設のある病院へ紹介されることもあります。

異常がない、または異常があったとしても早急な精査の必要がない場合でも、定期的な健康診断を行うことによって過去の結果と比較してモニタリングができるので、「健康診断で異常がなかった=やらなくても良かった」とはなりません。

いつから異常があったか、どのくらいの期間で悪化したか、というのはその病気の進行度を評価する上で重要な指標となります。

そういった点からも、動物病院では若いワンちゃんネコちゃんにも健康診断を実施しています。

病院が苦手で、通院ストレスが心配な場合はなるべく通院を減らすためにワクチン接種の際に一緒に健康診断をするのもオススメです。

動物病院によっては健康診断のメニューを設けていることもありますので、事前にかかりつけに問い合わせてみてくださいね。

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この記事を書いた人

赤松愛

赤松愛

酪農学園大学卒業。
今年で小動物臨床経験7年目。
現在は千葉県で犬猫、小動物の一般診療に従事しています。
猫とフェレットとクォッカが大好きです。

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