うさぎを飼う前に知ってほしい病気と注意点
2023.02.23

新米「うさ飼いさん」に知っておいて欲しい
2023年は兎年!ということで、今年はじめてうさぎを飼う新米「うさ飼いさん」に知っておいて欲しい、
うさぎがなりやすい病気や注意点について、今回はお話していきます。
前回の記事も参考にしてみてくださいね。
【卯年ブームで飼う前に知っておきたい! 大切なうさぎの習性】
食欲と便の形状は健康のバロメーター
うさぎが体調を崩した時は、症状が分かりにくく、気付くまで時間がかかることがあります。
うさぎは完全草食動物で常に食事を採って消化管を動かす必要があります。
そのため牧草やペレットの減りが悪い、つまり食欲が落ちている場合には、なにか体調に異常があるはずです。
食欲が落ちて食事量が減ると便の量が減り、1つ1つの粒の大きさが不揃いになる傾向にあるので、
元気な時の便の量や大きさを覚えておき、毎日トイレを掃除する際に便をチェックする習慣をつけるといいでしょう。
うさぎに多い病気

・消化管うっ滞
うさぎにかなり多い病気として「消化管うっ滞」があります。名前の通り胃腸の動きが悪くなり、食欲低下や便の量が減るなどの症状が出ることが多く見られます。
不適切な食事、水分摂取不足、運動不足、毛玉やストレスなどによって消化管の蠕動運動が障害された時に起こりやすい病気です。
消化管うっ滞の中で急性に発症し、致死率も高い「急性胃拡張」の場合は早急に治療が必要な場合もあるので要注意。
点滴をして消化管への血流を増やす、お腹が張っている際の痛み止めの注射などが主な治療になります。
・歯の不正咬合
うさぎの歯は前歯(切歯)も後ろの歯(臼歯)も生涯伸び続けるため、繊維を噛むことで摩耗させて適切な長さを保っています。
不正咬合の原因は不適切な食事による咬耗不足、歯の破折や遺伝的なものなど様々です。
切歯の不正咬合は見た目で飼い主さんも気付くことが出来ますが、臼歯の不正咬合はなかなか気付くことができません。
症状は食欲不振、流涎、流涙、食べづらさなどがあります。専用の機械を使った歯のトリミングが必要になり、場合によっては麻酔下で行うこともあります。
・子宮疾患
うさぎは子宮疾患が多い動物です。
子宮疾患には悪性腫瘍や良性のものなどが挙げられますが、尿に血が混ざる血尿などで来院されると、食欲や元気には問題がないケースもあり、症状などでの鑑別は困難とされています。
悪性の子宮腺癌は、避妊をしていないうさぎでの発生率が高く、肺への転移が多い病気です。
子宮疾患が疑われた場合は、手術による卵巣子宮摘出術が行われることがほとんど。
摘出した子宮を病理検査に提出し、子宮腺癌の診断が出た場合には定期的に肺などへの転移がないかモニタリングをしていきます。
かかりつけの動物病院をみつけておこう

ぜひ健康で元気な内にかかりつけの動物病院を作ってください。
犬猫のようにワクチン接種の必要性がないので、いざ病気になってから病院を探す飼い主さんも多いのですが、
うさぎを診られる病院を探してみると、意外と近所にないということもあるでしょう。
うさぎは犬猫とは全く違う動物で、体調を崩したらすぐに受診する必要があります。
専門的に診ている、あるいはうさぎの症例数が多い病院を近隣で探して、元気なうちにも健康チェックなどで受診してみてくださいね。
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