模範囚は保護猫の里親に!ワシントンの刑務所が画期的な取り組み

2023/04/13

模範囚は保護猫の里親に!ワシントンの刑務所が画期的な取り組み

米国での保護猫活動の取り組み

動物愛護の観点から野良猫や捨て猫を保護して飼い主を探したり、
去勢避妊手術をしてから元の場所に戻したりする保護猫活動。
最近ではお笑い芸人・サンシャイン池崎さんが積極的に保護猫活動に参加する様子が報じられるなど、メディアで取り上げられる機会も増えてきました。



米国では保護猫活動の取り組みとして、
ワシントンの刑務所で態度の良い受刑者=模範囚が猫の里親になれるプログラムがあるそうです。

米国の受刑者が猫を飼えるという動機で模範囚になるのか疑問でしたが、
このプログラムを実施するとすぐに効果がでたといいます。
最初は猫に興味のなかった受刑者たちも、気がつけばどの猫が可愛いかという話をするようになっていました。

安楽死を待つ猫たちを救うためのアイデア

安楽死を待つ猫たちを救うためのアイデア

受刑者が触れ合うのはストリートキャットと呼ばれる猫たち。
飼い主が見つからなければ安楽死という悲しい運命が待ち受けています。
そこで刑務所の所長が立ち上がり、模範囚は刑務所で猫を飼えるというルールを設けました。

受刑者の男性は「猫に興味はなかったが、ついつい猫を触ってしまった」と話します。
読者のみなさんも経験があるかと思いますが、猫の魅力を一度知ってしまうと抜け出せませんよね。
米国の受刑者でもその点は変わらないようです。

1人の受刑者が猫を飼うことを許されると、
他の受刑者も羨ましくなり次々と模範囚を目指し始めたのだとか。猫の愛らしさ恐るべしです。

変化が訪れたのは囚人たちだけではありませんでした。
死が待っていたはずの猫たちにも生きる道が生まれたことで幸せに満ちた瞳に変わっていったそうです。

可愛がっていた猫を連れて社会復帰

可愛がっていた猫を連れて社会復帰

多くの受刑者が猫を飼う許可を与えられると、
刑務所内の会話は「どっちの猫が可愛いのか」「大切な時間を過ごすためにはどうすればいいのか」に変化。
猫について語る受刑者たちの表情はとても穏やかだといいます。

やがて刑期を終えた囚人たちは、刑務所で可愛がっていた猫を連れて社会復帰。
ベストパートナーを得て社会に戻ることで新たな生活をスタートできるそうです。



行き場のなかったストリートキャットを救うだけでなく、
凶悪な犯罪者のセカンドライフにも貢献するワシントンの刑務所の取り組み。
日本でもこうした取り組みが導入される日がくるといいですね。

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この記事を書いた人

大竹将義

大竹将義

1983年生まれ。放送作家。
小学生の時、魚屋さんから犬を譲り受けて暮らしていた元愛犬家。
名刺には、依頼主への忠誠を誓うという意味から、お腹を見せて寝転がるボストンテリアのイラストを使用。

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