犬の無駄吠えを減らすためできること
2023.05.25

吠えるのは犬の特性!
犬には元々吠える特性があって、
日本では昔から番犬としてその特性を活用してきました。
吠える特性が元来あることから、
吠えることを完全にやめさせることは難しく、また動物倫理的にも推奨はされていません。
ただし犬が過剰に吠える場合、対象への吠える時間や頻度を減らし、
犬や飼い主のストレス軽減や近隣への配慮ができるようにすることは治療として行われています。
今回はそんな吠え癖についてお話ししていきます。
犬の「無駄吠え」とは
そもそも「吠える」という行動は犬にとって正常なものです。
その中でも飼い主や近隣の住人にとって耐え難いような吠え方をする事を「無駄吠え」と呼びます。
飼い主が「無駄吠え」について動物病院などに相談に来る理由としては近隣からの苦情が特に多く見られます。
無駄吠えの原因
生まれ持った犬の気質や育った環境、飼育状況などが影響することがわかっています。
犬種による差も大きく、吠える傾向の強い犬として
ダックスフンド、ビーグル、シェルティー、ジャーマンシェパード、ミニチュアシュナウザー、プードル、チワワ
などが知られていますが、不安傾向の強い怖がりの犬も同様によく吠えます。
また、社会化が必要な成長期に人や犬に十分に触れ合えなかった犬は
見慣れない人や犬に過剰に反応することが多く、無駄吠えにつながります。
その他の無駄吠えに繋がる飼育状況として、
生活スペースが狭くエネルギー発散不足によるストレスも影響していると考えられています。
犬が吠えるのには防衛、遊び、挨拶、寂しさ、注目してほしいなどの目的があり、
無駄吠えする時の状況を飼い主さんからよく聞き、無駄吠えの原因を探ります。
分離不安

自宅にいる時は常に飼い主と一緒に行動していて、
飼い主が外出するとずっと吠えている場合は分離不安が原因と考えられます。
治療法としては、
・飼い主外出の際におやつを与える
・飼い主がいなくても安心して過ごせる場所を作る
・在宅時に構わない時間を作る
・散歩の時間を長くする
・外出時と帰宅時にむやみに構わないようにする
などの手段が有効です。
↓こちらの記事もどうぞ!↓
【【関連記事】分離不安の治療(犬にも精神疾患がある~分離不安って何?】
認知機能不全
高齢犬で、明確なきっかけがなく吠える場合は認知症を疑います。
認知機能不全の他の症状である睡眠時間の変化、不適切な排泄などがあった場合は、獣医に相談してください。
犬の認知症はヒト同様進行性のもので、完治は難しいですが、
早期に発見することで症状の緩和や進行を穏やかにすることも可能となっています。
↓こちらの記事もどうぞ!↓
【関連記事】認知症の治療(最近うちの子なんか変?犬にも認知症があるのを知っていますか
要求吠え

犬が食事やおやつ、遊びを要求するときに吠える場合は「要求吠え」の可能性が考えられます。
飼い主が食事をしている、他の人と話している、おもちゃやおやつを持っているときに、
飼い主の目を見て注意を引きながら吠えるのが要求吠えの特徴です。
無駄吠えに根負けしてしまう場合は、吠えたら一度その場から飼い主は立ち去りましょう。
「吠えると大好きな飼い主がいなくなる」という犬にとって嫌なことを繰り返すと無駄吠えが改善することがあります。
警戒や縄張り意識
来客や宅配便、郵便の配達人に対して玄関先で吠える場合はこれに当たります。
玄関チャイムや玄関先のわずかな物音でも過剰に吠えるときは、過度な警戒や縄張り意識がその原因と考えられます。
玄関に犬の居住スペースがある場合(玄関につながれているなど)、居住スペースを人が出入りする場所を避けて設置する。
チャイムに過剰に吠える場合はチャイムが鳴った時にクレートに入っておやつを与えるトレーニングをすることで
チャイム=おやつに関連づけができ、チャイムが鳴っても反応が過剰になるのを防ぐことができるかもしれません。
吠えるという行為自体は犬にとって正常で重要な行動ですが、無駄吠えは飼い主や近隣の住人の生活の質にも関わってきます。
犬にストレスなく無駄吠えを改善してあげるために、飼い主ができることはたくさんあります。
もしおうちのワンちゃんの無駄吠えがひどい場合、かかりつけの動物病院に相談するのもひとつの手段かもしれません。
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