犬がトイレ失敗!覚えない理由は?
2023/06/01
トイレ失敗治せるかも!原因を探ってみよう
犬を飼育して1番はじめに必要なしつけは「トイレを教える」ことだと思います。
犬の育った環境や飼育環境、性格によってトイレを覚えるのに時間がかかったり、
トイレの失敗が治らなかったりという相談を病院で受けることは少なくありません。
今回はそんな犬のトイレ問題についてお話していきます。
健康な犬の排泄について
・尿
犬は体重1kgあたり20-40ml程の尿を3-8回に分けて出します。
子犬や高齢の犬は尿の回数が増え、性成熟が終わった成犬はオスで片足をあげて、
メスで腰を落としてしゃがんだ体勢で排尿するようになることが多くなります。
オスはマーキング目的で特定の場所や他の犬が尿をした場所、
他の犬に直接尿をかけることがあり、メスは発情期にマーキングをする様子が見られることがあります。
・便
1日1-3回程度の排泄で、稀に排便でマーキングする犬もいます。
不適切な排泄の原因と治療
「不適切な排泄」とはいわゆるトイレの失敗で、トイレ以外の場所で排尿をすることです。
その原因は下記のようなものが考えられます。
・不適切なトイレトレーニング
トイレトレーニングがうまくできてない場合に起こります。
また犬種でもトイプードルやマルチーズ、ミニチュアダックスフントなどの小型犬は訓練が難しく、
柴犬などの日本犬は訓練が容易であることが知られています。
治療法としてはトイレトレーニングのやり直しになります。
時間と忍耐が必要です。
トイレトレーニングについてはまた今後詳しくお話しますが、
トイレトレーニングでありがちな失敗はトイレを外した時に叱るなど、
やってはダメな行動を飼い主さんがとっていることが多いので、
病院で相談を受けた際は1からトイレトレーニングのやり方について一緒に確認して、もう1度チャレンジしてもらいます。
マーキング行動
これは性成熟した犬にとっては正常な行動なので無理にやめさせることは動物倫理に反します。
また、去勢手術や避妊手術をすればマーキング行動はほとんどなくなります。
(片足を上げる排尿行動自体はそのまま残ることが多い)
ただし、室内に自分のマーキング跡があると手術後もその場所で排尿をしたがるので、
1度マーキングした場所は徹底的に掃除をして臭いが残らないようにしましょう。
手術を選択されない飼い主さんには、マーキングは正常な行動であると理解してもらい、
マナーバンド(犬用おむつ)を常用することをお勧めします。
・失禁
子犬の場合、神経や筋肉が未発達なので興奮すると尿失禁しやすいですが、
成長とともに改善することがほとんどです。
成犬になっても尿失禁が継続する場合、異所性尿管などの先天性疾患が隠れていることもあります。
また高齢犬で急にトイレの失敗が増えた場合は、膀胱炎や糖尿、腎臓病などが原因のこともあるため、
どちらにせよ失禁が気になる場合は病院に相談する方が望ましいでしょう。
トイレの失敗といってもさまざまな原因があります。
原因を特定するのが難しい場合は、まずはかかりつけの病院に行ってみてください。
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