猫のトイレ失敗の原因。その対策は?
2023/06/22

猫のトイレについてのお話し
猫は犬と違い、本能的に砂がある場所で排泄をする習性があります。
トイレを教えなくても子猫の時から自らトイレに入り排泄をするようになることが多く、
トイレのしつけは必要ない場合がほとんどです。
お家の猫ちゃんがトイレの失敗をする場合は、トイレに問題があるか泌尿器系の病気が隠れているかもしれません。
今日はそんな排泄の問題についてのお話です。
健康な猫の排泄
・尿
猫は体重1kgあたり15〜30ml程の尿を2〜4回に分けて出します。通常、排泄後はトイレ砂で排泄跡を覆う行動が見られます。
また「スプレー行動」というマーキングが特徴的であり、壁などに少量の尿を噴射することがあります。
この「スプレー行動」は、発情中のメス猫の周囲にいるオス猫や発情中のメス猫でよく起こります。
・便
1日1〜2回程度の排泄で、稀にマーキング目的の排便をする猫もいます。
猫の不適切な排泄の原因と対策

「不適切な排泄」とはいわゆるトイレ以外の場所で排泄をすることで、その原因は下記のようなものが考えられます。
・今使っているトイレに対する不満
飼い猫は基本的にはトイレ砂が入った場所で排泄することが多く、
トイレ以外で排泄する場合は現状のトイレが気に入らない可能性が考えられます。
猫の好むトイレの特徴は以下の通りです。
・猫の体長の1.5倍以上の大きさ
(トイレから排泄物が漏れている場合はトイレの大きさが不十分であると考えられます)
・静かで猫にとって安心出来る場所にある
・トイレ砂が小さく、かきやすい
・タイプでいうと固まる鉱物系のトイレ砂
・排泄物が残っていないキレイなトイレ
飼い猫がトイレを外すようであれば、まずはトイレ環境を見直してみましょう。
上記のようなトイレを好まずに人のベッドや布団で排泄する猫も稀にいて、そういった猫にはトイレ砂の代わりに布などをトイレに設置するなどの工夫も必要になってきます。
また、多頭飼育の場合の理想のトイレの数は頭数+1個とされています。
猫の習性や病気による不適切な排泄

・マーキング行動
猫の「スプレー行動」は尿を少量まっすぐ壁に噴射するのが特徴的なので、トイレを外す場合との見分けがつきやすく、
スプレー行動は初回発情後に起こるので、早期の去勢・避妊手術で予防することが可能です。
スプレーを覚えたあとも去勢・避妊手術である程度抑えることが出来ますが、不安からくるマーキング行動の場合もあるため残存する場合も多く、
スプレーをした跡に臭いが残っているとその場所で手術後もスプレーをすることがあるので、綺麗にスプレー跡を消すことも重要です。
・泌尿器系の病気
膀胱炎による頻尿からトイレを外すこともあるので、
そういった泌尿器系の病気と鑑別するために尿検査や血液検査、エコー検査などを行うことが推奨されます。
猫のトイレの失敗にはさまざまな原因があります。
飼い主さん自身で原因が特定出来ないことも多くありますので、飼い猫のトイレの失敗が続く時は病院で相談してみてくださいね。
併せて読みたいオススメ記事!
『犬がトイレ失敗!覚えない理由は?』
記事はこちら
執筆者:赤松
『犬のしつけの基本とトイレトレーニング【ペット相談室】』
記事はこちら
執筆者:塩田
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