ネコの表情は276種類あることが判明!

2024/01/24

ネコの表情は276種類あることが判明!

ネコの表情は276種類あることが判明!

私たちが大好きなネコの生態については、これまでも様々な研究が進められてきましたが、
2023年になって新たな発表がありました。

それはネコには276種類の表情があるというもの。
確かに私たちはネコの豊かな表情に癒やされますが、276種類もあったというのは驚きです。

ネコの表情をつぶさに分析

ネコの表情をつぶさに分析

「猫の表情は276種類ある」という論文を学術誌に発表したのは、
米ライオンカレッジのブリタニー・フローキウィッツ氏と、カンザス医科大学の学生ローレン・スコット氏。

2人はカリフォルニア大学ロサンゼルス校に在籍していた2021年8月から2022年6月にかけ、
地元の猫カフェで53匹のネコを撮影し、194分の映像から186回のネコの交流を記録。

3時間を超える映像に記録された表情について、猫の顔の筋肉の動きを観察するシステムを使って調べた結果、
人間が識別できる276種類を特定しました。

分析の結果、ネコは
「唇を開く」「瞳孔を開く/収縮させる」「まばたきをする」「口角を上げる」
「鼻をなめる」「耳の位置を動かす」「ひげを伸ばす/引っ込める」
など26個ものユニークな顔の動きを組み合わせて表情を作っていることが判明。

さらに研究チームは、それぞれの表情とネコの感情を調べました。
ただネコの正確な感情は不明のため、全体の表情の45%が「明らかに友好的」なもので、
37%は「明らかに攻撃的」、残り18%が曖昧でどっちつかずという結果になったといいます。

表情とより具体的な感情を結びつけるのは難しいため、和やかな表情(45.7%)、
攻撃的な表情(37.0%)と分類。例えば、耳やヒゲが前を向いて目を閉じているのは和んでいる表情。

目を見開いて耳を頭に付けるように倒し、口の周りをなめるのは攻撃的な表情と分類しました。

なお呼吸やあくびといった生体作用に関連する筋肉の動きは除外してあります。

表情を作ってコミュニケーションを取る動物

表情を作ってコミュニケーションを取る動物

ネコの表情が276種類あることがわかりましたが、他の動物はどうなのでしょうか。
これまでの研究ではチンパンジーは357種類もの表情をつくっていることが判明しているのだとか。

同じ哺乳類でも犬は27種類と控えめ。
ネコがいかに表情豊かな動物であるかがわかりますね。

276種類の表情を持つことが判明したネコですが、
豊富な表情を使ってどのようにコミュニケーションを取っているのかはわかっていないそうです。
ただし、友好的な場合は耳やひげを相手に向けて動かす傾向にあるのだとか。

もしネコがアナタに向けて耳やひげを動かしていたら、
それはアナタに対して友好的ということでしょう。

研究結果を受けて

研究結果を受けて

今回の研究結果を受けて、
企業から「ネコの表情を解読するアプリをデザインしたい」という連絡もあるのだとか。

アプリを通じて愛するネコたちと、
よりリアルなコミュニケーションを取れる時代がすぐそこまで来ているのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

大竹将義

大竹将義

1983年生まれ。放送作家。
小学生の時、魚屋さんから犬を譲り受けて暮らしていた元愛犬家。
名刺には、依頼主への忠誠を誓うという意味から、お腹を見せて寝転がるボストンテリアのイラストを使用。

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