ワンちゃんの痛みに気付いてあげよう!高齢犬に多い変形性関節症

2024/02/15

ワンちゃんの痛みに気付いてあげよう!高齢犬に多い変形性関節症

慢性的な痛みを引き起こす変形性関節症

変形性関節症とは、関節に過度な負担などがかかり、
関節軟骨が擦り減ることで関節が変形し、慢性的な痛みや動きにくさを引き起こす病気です。

高齢のワンちゃんに起こりやすい病気ですが、若い子でも発症する場合があります。

小型犬より大型犬で多いことが知られていますが、トイプードルやチワワなどでも少なくない病気です。

変形性関節症の原因

・関節への過度な負担(激しい運動や肥満など)
・加齢による関節軟骨量の低下

変形性関節症による痛みのサイン

下記のような症状がおうちのワンちゃんにあった場合、変形性関節症を疑います。

・足を引きずる
・ゆっくり歩く
・ぎこちない歩き方をする
・立ち上がる際に時間がかかる
・ソファなどへのジャンプや階段の上り下りをしなくなる


変形性関節症がある場合、関節に強い負担がかかる動きを避けるようになる傾向があります。

例えば後ろ足だけでジャンプするのは後ろ足にのみ重心がかかるので、
普段四肢で支えている時よりも後ろ足の関節に2倍の負荷がかかり、痛みを感じやすいのです。

下記のように活動性が低下することで痛みに気づくこともあります。
・散歩に行きたがらない
・散歩の時間が減った(途中で帰りたがる)
・おもちゃで遊ばなくなった


変形性関節症の治療法

変形性関節症の治療法

・痛みの緩和
飲み薬や注射で関節の痛みを緩和してあげることができます。

・生活環境の改善
フローリングなどの滑る床で生活している場合、滑らず、クッション性のある床剤に変更しましょう。
ジャンプなどをしなくてもソファやベッドなどに登れるように犬用のステップを設置するのも効果的です。

・サプリメント
骨や関節をサポートするようなサプリメントも販売されています。

おうちのワンちゃんの活動性が落ちる、
痛みのサインが出ている場合「変形性関節症」がある
かもしれません。

ワンちゃんの症状で気になることがあったら早めにかかりつけの病院を受診してみてくださいね。

病気 獣医師 いぬ

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この記事を書いた人

赤松愛

赤松愛

酪農学園大学卒業。
今年で小動物臨床経験7年目。
現在は千葉県で犬猫、小動物の一般診療に従事しています。
猫とフェレットとクォッカが大好きです。

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