子犬を家族に迎える前に準備しておきたい、犬の「社会化」対策

2024/03/07

子犬を家族に迎える前に準備しておきたい、犬の「社会化」対策

犬の社会化とは?

新年度が始まるにあたり、
生活環境が変わって子犬を飼い始めたいと考える方もいるのではないでしょうか?

今回はそんな子犬を飼いたい方にはぜひ覚えておいてもらいたい、
犬の「社会化期」と「社会化」の重要性についてお話していきたいと思います。

犬の社会化とは、犬が人や他の犬や他の動物、環境などに順応することです。
犬は基本的に警戒心が強く賢い動物のため、成犬になると新しく触れるものに対して警戒心が強く、
慣れるまでに時間がかかります。

その警戒心があまり強くないのが、生後3週〜12週頃の社会化期です。

社会化期の前半は母犬や兄弟犬と一緒に過ごすことで犬同士のコミュニケーションを学んでいきます。
その後ペットショップやブリーダーから飼い主さんに引き取られてから社会化期が終わるまでの期間はとても短いので、
その間にたくさんの人や物、環境に順応させることがとても大切です。

社会化がうまくできないと、順応できなかったものに対して警戒心や恐怖心から犬自身が強く
ストレスを抱くようになるので、ワンちゃんが穏やかに生活するためにも必要なものです。

犬の社会化のポイント

犬の社会化のポイント

犬の社会化の大切なポイントは、警戒心の強くない子犬の時期に新しいものに触れさせ、
「これは怖くない、触れて大丈夫なもの」ということを理解してもらい、順応させることです。

・人への社会化
まずは家族全員との触れ合いからはじめて、
人が「怖くない、触れ合って楽しい」ものだと覚えてもらいましょう。

家族に順応したら次はお友達などを呼んで家族以外の人も怖くないと理解してもらいます。
家族以外とも触れ合っておかないと、散歩や外出時に家族以外の人を見つけると吠えたり怖がったりするようになります。

・犬への社会化
犬同士は散歩や動物病院などで出会う可能性が高いので順応しておく必要があります。
なるべく小さい頃から犬同士で遊ばせてあげるようにしましょう。

混合ワクチンや狂犬病ワクチンの予防接種プログラムが途中であれば、
獣医師へ確認して他の犬とどこまで触れ合っていいか確認してください。
直接触れ合えなくても抱っこやキャリーケースなどを使用して他の犬がいる環境に連れて行くだけでも社会化の効果はあります。

犬の保育園や動物病院のパピークラスなどの専門家にお任せするのもひとつです。

環境や物、音への社会化

環境や物、音への社会化

人と暮らしていく上で避けられない環境や物音に関してはすぐに慣れさせる必要があります。

チャイムや家電などの大きい音に対して犬は敏感に反応し、
吠えたり震えたりしてしまうことが多く見られます。
反応しない時にご褒美をあげることで徐々に反応せずに無関心で過ごせるようになります。

また家だけでなく動物病院や公園などいろいろな環境で過ごしたり、
車での移動に順応させたりすることも大事な社会化です。

生後3ヶ月間は本当にあっという間です。
大切な社会化期を逃さないようにするため、子犬を家族に迎える前に、
やるべきことをまとめておくことをおすすめします。

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この記事を書いた人

赤松愛

赤松愛

酪農学園大学卒業。
今年で小動物臨床経験7年目。
現在は千葉県で犬猫、小動物の一般診療に従事しています。
猫とフェレットとクォッカが大好きです。

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