高齢猫は足腰が弱くなる!?シニアにゃんこのバリアフリー

2025/01/28

高齢猫は足腰が弱くなる!?シニアにゃんこのバリアフリー

高齢猫は足腰が弱くなる?バリアフリー対策

寒さが厳しい季節になってきて起きがけに節々が痛む…という飼い主さんもいるのではないでしょうか。

人は年齢を重ねると関節軟骨が擦り減り、痛みを感じるなどの不調が出てきますが、それは猫も同じなんです。

実はほとんどの高齢猫に関節の変形が見られることが知られており、病院に来てはじめて隠れ関節症に気付く飼い主さんも多く見られます。

今回は関節の痛みがある場合の猫の行動や様子の変化、バリアフリー対策についてお話していきます。

変形性関節症とは

変形性関節症とは、関節軟膏の加齢や病気により軟骨の擦り減りなどの変性、関節の構造的な変化が起こることです。上記のような変化は不可逆的で完治を目指す治療というよりは対症的な治療が主になります。

変形性関節症の猫の行動は?

・キャットタワーなどの高所に行かなくなる。
・高所に飛ぼうとして失敗する。
・高所に登る際に段差を使う。
・抱っこをしようとすると怒る。
・爪切りを嫌がるようになる。
・毛繕いの時間が減る、なくなる。

上記のような行動の変化は関節の痛みや可動域の制限によるものです。
毛繕いの時間がなくなるため毛がボソボソになったり毛玉ができたりする。痛みの部位によっては腰が落ちるなどの症状が出てきます。

自宅でできる変形性関節症の対策

自宅でできる変形性関節症の対策

・水や食事のお皿の位置を高くする


飲水や食事の際にお皿が低い位置にあると屈む姿勢になる必要がありますが、屈む姿勢は腰などに負担がかかります。屈まなくても飲水や食事ができる位置にお皿の高さを調整してあげましょう。

・バリアフリーなキャットトイレ


キャットトイレはトイレ砂飛散防止のため、ある程度枠が高くなっていたり、ドーム型になっている商品があります。枠を越える時や狭いドームに合わせて排泄をしないで済むよう、トイレの枠が低いもの、内部が広いものにするなどの工夫をしてあげてください。

・バリアフリーなキャットタワー


高所に飛ぶことができなくなったとしても猫は高所が好きな生き物です。高く飛ばなくても登れるような段差の低いバリアフリーなキャットタワーを導入するのも一つです。

高齢猫にほとんど見られる関節の痛み、病院を受診したら見つかるかもしれません。

病院では検査はもちろんのこと、痛み止めや関節のケアができるサプリなどの処方もできますので痛みのサインに気付いたらかかりつけの病院に行ってみて下さいね。

病気 獣医師 危険 事故

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この記事を書いた人

赤松愛

赤松愛

酪農学園大学卒業。
今年で小動物臨床経験7年目。
現在は千葉県で犬猫、小動物の一般診療に従事しています。
猫とフェレットとクォッカが大好きです。

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