早期治療が肝心!突然の犬の嘔吐や下痢は「急性膵炎」かも?
2025/02/13

突然の犬の嘔吐や下痢は「急性膵炎」かも?
膵臓は様々な消化酵素を分泌する上腹部にある重要な臓器です。
今回は進行すると重篤な合併症を引き起こす可能性がある「急性膵炎」についてお話します。
急性膵炎とは?
膵臓に強い炎症が起き、周囲の臓器に炎症が拡がり最終的に全身に炎症反応が波及することで多臓器不全や凝固異常などを起こす可能性がある病気です。
高脂肪フードを食べている犬、内分泌疾患がある犬、シュナウザーやヨークシャー・テリアなどに多く見られる病気と言われていますが、動物病院では明らかな原因が特定できない場合もあります。
急性膵炎の症状
・嘔吐
・下痢
・食欲不振
・元気低下
・お腹を痛がる
上記の症状は消化器疾患ではよく見られるものなので、症状だけで膵炎を予測することは難しいです。動物病院では身体検査、血液検査、画像検査などを組み合わせて急性膵炎と診断します。
急性膵炎の治療
・静脈点滴
・痛み止め
・抗生剤
・吐き気止め
・低脂肪食の給餌
低脂肪食などの食生活見直しで予防!

犬の急性膵炎を予防するためには、高脂肪食を避け、肥満を防ぐことが大切になってきます。高脂肪な食べ物や人間の食事を与えない、過食を避ける、犬の行動範囲に食べ物を放置しないなど、まずは食生活を見直してみましょう。
肥満は急性膵炎のリスクを高めます。しっかりお散歩やドッグランに連れて行ってあげてくださいね。
急性膵炎の予後
急性膵炎では早期治療が重症化を予防する手立てだと考えられています。
炎症が膵臓に限定されている場合は、治療を開始すると早期に回復して重症化することはほとんどありません。
ただし急性膵炎が重度である場合は合併症を起こしていることも多く、合併症に対しての治療を一緒に行う必要があり治療も長期化することが多く見られます。
急性膵炎の症状は胃腸炎などの他の消化管の病気でもよく見られる症状です。胃腸炎かもしれないから様子を見るのではなく、急性膵炎の可能性も考えて早めに動物病院を受診しましょう。
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