猫にもニキビができるんです!そのブツブツ、顎ニキビかも
2021/11/25
猫ちゃんにもニキビ!?
こんにちは。
おうちの猫ちゃんとの触れ合いの中で、猫ちゃんの顎を撫でてあげることも多いと思いますが、その時に飼い主さんが気付きやすいものに「顎ニキビ」という皮膚の病気があります。
顎ニキビとは「挫瘡(ざそう)」という病名で、人のニキビと同様に、毛穴に皮脂がつまることでニキビができるものです。
今回はそんな顎ニキビについてお話ししていきます。
顎ニキビの原因
上記の通り、毛穴に皮脂がつまることで炎症が起こり、ニキビができますが、猫の場合は顎や口周りにニキビができやすいことが知られています。
食事の際に食べ物の残りカスなどが顎や口周りに付着したままになったり、顎は毛繕いができない部位であったりするためです。
ニキビができるような炎症が起こる原因として以下のようなものがあげられます。
・不衛生、不適切な食器
食器が普段から洗われていないと食事の残りカスから細菌が繁殖し、細菌がついた食器で食事をとることで皮膚炎を起こすことがあります。
プラスチックの食器は傷がつきやすく、その傷に残った食事の残りカスなどから細菌繁殖しやすいので、プラスチックの食器は避けましょう。
また食器に対してアレルギーを起こす可能性もあるので、陶器やステンレスの食器がオススメです。おうちの猫ちゃんの体質に合う食器を探してみてください。
・毛繕いが苦手、減っている
猫は1日に何回も毛繕いをしますが、猫によっては毛繕いがうまくできない、高齢になって毛繕いの頻度が減ることがあり、特に顔まわりは十分にできていないこともあります。
その場合は食事後に濡らしたコットンで顎下を優しく拭いてあげるようにすると毛繕いの代わりになって顎下の皮膚が綺麗に保てるので、顎ニキビが改善することがあります。
・不適切な食事
脂肪分が多すぎる食事などで皮脂腺がつまることもあります。食器や顎下の清拭で顎ニキビが改善しない場合は、食事を変更してみるのも1つの方法です。ただし、脂肪分が少なすぎる食事が必ずしもいいわけではないので、食事の変更をする場合にはかかりつけの動物病院に相談してみてくださいね。
・その他
ホルモンバランスの変化、ストレス、ニキビダニ感染などでも顎ニキビが出来ることがあります。
顎ニキビの治療
顎下の皮膚に黒い皮脂が付着している状態
・軽度
顎下の皮膚に黒い皮脂が付着している状態です。特に皮膚に赤みなどもなく、猫が気にする様子もない場合は治療の必要はありません。
気になるのであれば食器の変更や、顎下の清拭などから始めてみてください。
・中程度〜重度
顎下の皮膚に黒い皮脂が付着し、赤みがある状態です。猫も気にして顎を痒がるなどの症状があります。皮膚炎が重度になると出血を起こしたり膿んだりします。
この場合には薬用シャンプーや消毒、抗生剤などの処方が必要になることもあるので、様子を見ずにかかりつけの動物病院を受診してください。
今回は触れ合いの中で気付きやすい顎ニキビについてご紹介しました。
ぜひおうちの猫ちゃんの顎下をチェックしてみてくださいね。
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