犬も人も快適なわんこライフのための無駄吠え対策

2025/03/18

犬も人も快適なわんこライフのための無駄吠え対策

快適なわんこライフのための無駄吠え対策

元来、犬は吠える特性があり、その特性を利用して番犬として飼育されてきた歴史があります。犬が吠えるのは正常行動で、吠えることを完全に矯正することは動物福祉の観点からも推奨されません。
ただし、長時間吠え続けたり他人に吠えることをなるべく減らすことは、近隣住人への配慮をするだけでなく、犬と飼い主が快適に過ごせるためには必要不可欠です。
今回はそんな「無駄吠え」をなるべくさせない対策についてお話していきます。

犬の「無駄吠え」とは?

元々吠えるという行動は犬にとって正常なものですが、飼い主や近隣住人にとって耐え難いような長時間の吠えを「無駄吠え」といいます。
一軒家など近隣との距離が十分にある場合は問題にならないことが多いですが、集合住宅や近隣が近い場合は苦情の原因になりかねません。

「無駄吠え」になる原因

・犬種


ダックスやビーグル、シェルティーなどの牧羊犬、シュナウザーなどのテリア種、トイプードル、チワワなどの犬種は吠える傾向が強いと考えられています。

・性格


怖がりな性格の犬は恐怖を感じた際に防御行動として吠えることがあります。

・刺激に対しての恐怖や興奮


社会化期に新しいものに触れる機会が少なく、十分な社会化がされていない犬は、他の人、犬や物音などに過剰に反応して吠えることが多くみられます。

・運動不足


飼育スペースが狭い、散歩の時間が短いなど十分な運動ができない場合、ストレスにより吠え癖が悪化することがあります。

・要求吠え


食事、散歩、構ってほしいなどの要求があった際に吠えることで要求が叶った場合、その後「吠える=要求が叶う」と認識してしまい要求吠えがさらに悪化する可能性があります。

「無駄吠え」の予防と対策

「無駄吠え」の予防と対策

・十分な社会化


早期に兄弟犬や母犬と離されてしまった子犬は、飼い主さん自身で社会化をするようにしてください。動物病院でのパピークラスに参加したり獣医に指導を受けたりするのも一つです。また外出の機会を多く作り知らない人、犬、物や音などに触れさせておくのも大切です。

・運動不足解消


犬が十分に運動できるスペースがないご家庭がほとんどだと思います。その場合は散歩の時間を長くする、ドッグランなどをこまめに利用するなどをしてストレスを発散させてあげてください。

・物音に対しての吠えはクレートトレーニングで対策


例えばチャイムが鳴ったらクレートに入るように指示、好物のおやつをクレート内であげるというチャイム=クレートでおやつという風に紐付けてあげることでチャイムが鳴るとクレートに入るようになり吠えることが少なくなる場合があります。

・要求吠えに対しては無視が有効


吠えている間無視をして吠えていない際に要求を叶えてあげることで要求吠えはなくなります。

無駄吠えにも理由があることがほとんどです。また、ストレス発散など犬の生活環境の改善で良くなることもあります。何が原因の吠えなのか飼い主さんが判断できないことも多いのでドッグトレーナーや動物病院などに頼ることも考えてみてくださいね。

いぬ しつけ タメになる 獣医師

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この記事を書いた人

獣医師 赤松愛

獣医師 赤松愛

獣医師
酪農学園大学卒業。今年で小動物臨床経験7年目。
現在は千葉県で犬猫、小動物の一般診療に従事しています。
猫とフェレットとクォッカが大好きです。

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