ワンちゃんの尿石症に気をつけて ペットの水分摂取、冬も注意を

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ワンちゃんの尿石症に気をつけて ペットの水分摂取、冬も注意を

2022.02.01

ワンちゃんの尿石症に気をつけて ペットの水分摂取、冬も注意を

冬に増える病気の一つ「尿石症」

朝、家を出ると霜が降りていることもある今日このごろ。
ワンちゃんには嬉しい散歩の時間も私達には少しつらい時期ですよね。
こんな冬に増える病気の一つに「尿石症」があります。
これは尿中のミネラル成分が固まって結晶や結石になり様々な影響を及ぼすもの。
今回はそんな冬に増える尿石症になりやすい犬種や原因と予防について綴ってみようと思います。

尿石症とは?

尿石症は尿中に溶けているミネラル成分が様々な原因により、結晶や更に大きくなった結石(尿石)となり尿路(尿の通り道)を傷付けたり、ひどい場合には閉塞したりする病気です。
アイドラペットでは以前「ネコちゃんのおしっこ問題(https://www.idrugstore.jp/pet/article/15)」についての記事がありましたが、ワンちゃんも同様です。
一度起きると繰り返してしまう事が多く、結石が形成される場所によって症状が異なるため、治療が難しくなることがあります。

尿石症の発生部位と合併症

腎臓、尿管、膀胱、尿道の順番に尿が作られ、流れていく経路を尿路といいます。
この中で最も結石の発生率が高い場所は膀胱。次点で尿道に発生します。
膀胱内に結晶や結石ができると、物理的に膀胱の壁を刺激するため膀胱炎を起こします。
膀胱炎を疑ってよくよく調べてみると、実は尿石症が原因だったというケースが少なくありません。

膀胱に結石が出来た場合は膀胱炎を併発します。
主な症状は「排尿を嫌がる」、「排尿姿勢をとるが出ない」、「頻繁にトイレに行く」、「尿に血が混じる」などがあります。
継続的に尿中に結晶が出ている場合には陰部を頻繁に気にして舐めたり、排尿後のペットシーツがキラキラ、ザラザラして直接結晶が確認できたりする場合もあります。

また、反対に膀胱炎が原因で結石ができることもあります。
炎症により尿がアルカリ性に傾いてしまうことや、細菌や尿路の細胞が核になって結石になることが原因です。
そのため発見した際にはどちらが本当の原因かわからないこともあるので、両者を並行して治療していきます。

尿管や尿道に結石が形成した場合は管に詰まってしまいます。
その場合には強い痛みを生じ、尿路が完全に閉塞した場合は尿が排泄されず毒素が身体に溜まってしまう「尿毒症」になることも。
尿毒症は短時間で命の危機を引き起こす恐ろしい疾患です。尿道に詰まる結石は特に雄で注意が必要。
雌と比べて尿道の長さが長いことに加えて「陰茎骨」とよばれる骨があるため、その手前で詰まってしまうことが多いのです。

主な結晶と注意が必要な犬種

ワンちゃんでよく見られる尿石は主に2種類。
「ストラバイト」「シュウ酸カルシウム」です。
以前はストラバイトの発生率が高い傾向にありましたが、現在はほぼ同じくらいの発生率と言われています。

【ストラバイト】
尿の性状がアルカリ性に傾くと発生する結晶。
雄よりもやや雌に多い傾向にあります。好発犬種はシーズー、ミニチュア・シュナウザー、柴犬やウェルシュ・コーギーが挙げられます。ネコちゃんでは細菌感染とは無関係に発生すると言われていますが、ワンちゃんの場合にはブドウ球菌等が原因の膀胱炎に起因して発生することが多くみられ、若齢(5〜6歳ごろ)に多いと言われます。

この結晶は食事療法によってある程度溶かす事が可能なため、まだ結石に成長していない段階では非常に有効な方法になります。ただし膀胱内にある程度の大きさの結石を作っている場合には溶けていく段階で小さくなった結石が尿道に詰まってしまうこともあるので、日常的にしっかりと排尿が出来ているかどうかの確認が必要になります。

また、大きな結石は溶かすにしても時間がかかり、その間に膀胱炎を繰り返してしまうことにもなるため状況次第では外科的に摘出しないといけないこともあります。

【シュウ酸カルシウム】
尿の性状が酸性に傾くと発生する結晶。
こちらは雄に発生することが多く、発生率だけでいうと雌の12倍になります。好発犬種はシーズー、ミニチュア・シュナウザー、ヨークシャー・テリアやパピヨン、ポメラニアン等の小型犬が並びます。
シュウ酸カルシウムの特徴として最も厄介な点は、すでに出来てしまっているものは溶けないこと。食事療法によって新たに発生するものは抑制できますが、膀胱結石になってしまっている場合などは外科手術をしなければ根本的な治療ができません。ストラバイトと比較してやや高齢(8歳前後)で見られるようになります。

ダルメシアンは特に注意が必要

ダルメシアンは特に注意が必要

101匹わんちゃんで有名なぶち柄のダルメシアンは尿の代謝が他のワンちゃんと異なります。
ダルメシアンに特有の結石は「尿酸塩結石」。ヒトの痛風の原因でもある尿酸がダルメシアンの場合は尿中に排泄される(他の犬種では体内で代謝される)ため、濃度が高くなると結石になります。
ダルメシアンのオーナーさんは特に注意して定期的に検査することをオススメします。

ちなみにヒトの痛風は関節に結晶ができるために関節炎を起こしますが、同様に腎臓や膀胱内にも結晶を作ります。尿酸が増えるプリン体が多く含まれているビールの飲みすぎには要注意ですね。

冬に尿石症が増える原因と予防策

尿石症について綴ってきましたが、この病気が特に冬に増える理由は「飲水量・排尿回数の減少」です
どの種類の尿石も尿中のミネラルが濃くなることで結晶となり、それが時間と共に大きくなり結石となります。
つまり水分をしっかりとり、尿が濃くならないうちに排泄することが予防に繋がります。

冬は散歩の時間が短くなりがちで気温も低いため、パンティング(呼吸)などで失う水分も夏と比較してとても少なくなっています。そのためワンちゃんも喉が乾きにくく飲水量が減ります。また排尿は動物の体温をわずかに低下させます。それを潜在的に嫌がって排尿回数が低下するのです。
夏は散歩の途中で少し外遊びしていたけど、冬はぱぱっと回ってすぐに帰ってきてしまうというお家も少なくないと思います。性格によってはほとんど散歩に行かなくなるという子もいるでしょう。
そんな場合にはお家で遊んであげる時間を取って、十分な運動量を確保できるようにすると良いと思います。ボウルに入れる水を定期的に入れ替えたり、少し温めてあげたりすると効果があることも。その子に合わせて色々試してみましょう。

犬種や潜在的な体質によるところも大きいですが、いちど尿石症になると食事療法を行ってコントロールしてくことになります。
そのためおやつ等食べられるものがかなり制限されます。そうならないためにも日頃の運動や食事、飲水といった予防のポイントを意識しましょう。

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この記事を書いた人

塩田純一郎

塩田純一郎

首都圏で5年間犬猫を中心とした診療に携わりました。
その後は病気のメカニズムや細胞たちの反応、薬の作用について勉強しています。
日常の身近な疑問や病気のメカニズムについて、わかりやすくお話しできればいいなと思っています。
よろしくお願いします。

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