猫飼いなら知っておきたい!人と猫の共通感染症
2022.03.10

人と猫に共通する感染症
飼い猫と触れ合う時間って、とても癒されますよね。
そんな癒し時間の後、しっかり手洗いや消毒をしていますか?
家で飼われている猫ちゃんでも飼い主さんに感染症をうつしてしまう可能性があるんです。
今回は人と猫に共通する感染症についてお話ししていきます。
【引っかき傷や咬み傷によって感染】
・パスツレラ症:元々猫の口や爪の中にいる常在菌で健康な猫からでも感染し、傷口が腫れて痛みを伴うことがあります。
・猫ひっかき病:傷口に近いリンパ節が腫れて痛みが出ます。
・カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症:傷口から感染し、発熱、腹痛や吐き気などの症状を起こします。敗血症や髄膜炎などの重症例も報告されています。
【尿や便などの排泄物から感染】
・サルモネラ感染症、カンピロバクター感染症:便の中の病原菌が食事などに混入することで感染し、吐き気や下痢などの胃腸炎を引き起こします。
・Q熱:尿や便から感染し、風邪のような症状が出ますが多くの場合軽度でおさまります。
・トキソプラズマ感染症:原虫が原因の感染症で、便から感染します。
妊婦に感染すると流産や胎児の先天性障害を引き起こす場合があるため、注意が必要です。
・回虫幼虫移行症:回虫という寄生虫が便を介して感染します。
便内の寄生虫卵が体内に入り幼虫に発育し、その幼虫が様々な臓器まで移動します。幼児に感染すると肝臓、脳、眼などに障害を引き起こす可能性があります。
【濃厚接触により感染】
・皮膚糸状菌症:カビの一種が原因の皮膚感染症で、猫には脱毛やフケなどの症状が出ます。また感染猫と接触することで人も感染し、フケやかゆみ、水疱ができるなどの皮膚症状を引き起こします。
・疥癬〈かいせん〉:ヒゼンダニという外部寄生虫が原因で、人にも猫にも強いかゆみや脱毛のような皮膚症状を引き起こす場合があります。
【ダニに吸血されることで感染】

・重症熱性血小板減少症候群〈SFTS〉
SFTSウイルスを保有するマダニに吸血されることで感染します。
発症した場合、猫から人、人から猫、猫同士での感染も確認されており、発熱や消化器症状、血小板減少、白血球減少などの重篤な症状を引き起こします。
ワクチンもなく、致死率も高いため、マダニに吸血されないことが有効な予防法と考えられています。
外に猫を出さない、どうしても出す場合はダニ駆除剤の使用の徹底、人が草むら
や山に入る場合はマダニに咬まれないように肌の露出を極力控えるなどの対策が
必要です。
このように人と猫ちゃんで共通する感染症って結構あるんです。
感染しない、感染させないためにも触れ合いの前後の手洗いや消毒、少し意識してみてくださいね。
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