春の検診で見つかるかも?放っておくと怖い慢性腎臓病

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春の検診で見つかるかも?放っておくと怖い慢性腎臓病

2022.03.31

春の検診で見つかるかも?放っておくと怖い慢性腎臓病

ペットの検診で発見

日々健康に過ごしていても、春のペット検診だけは受ける。
そんな家庭も多いと思います。

一年に一度の検査でうっかり見つかる病気も様々あるのです。
その中でも外見からは目立たないけれど、検査をすると見つかることの多い慢性腎臓病について解説していきます。

慢性腎臓病ってどんな病気?

「慢性」とは急激に進むのではなく、ゆっくりと進行していく病気のこと。つまり劇的な症状を示さずにゆっくりと進んでいく腎臓の病気ということです。
腎臓は体内の毒素を濾過しておしっこに排泄する機能を持っています。また血圧や体内のミネラルの調整、赤血球の産生にも関与している臓器です。腎臓が悪くなるとこれらの機能が低下してしまいます。

腎臓のイメージでよく例えるものが掃除機のフィルター。
年齢が上がるにつれてそのフィルターがだんだん目詰まりしてしまいます。掃除機と違うのは交換ができないことですね。
体内でできる老廃物をうまく濾過できないと、それらが体内に蓄積していき症状を出します。そのような大事な臓器なので体の中に左右2つあり、片方が機能しなくなったとしてもすぐには影響が出ないようになっています。

ただし慢性腎臓病の場合には左右同じように病態が進むことが多く、また片方が機能しなくなったとしてももう片方が頑張ってくれている場合には血液や尿の変化が出ない発見の難しい病気です。

ちなみに慢性の反対の言葉は「急性」です。
急性腎不全は中毒や強い炎症などによって劇的に症状がでてしまい緊急対応が必要な疾患です。

血液検査で見る慢性腎臓病

春の検診はフィラリアの検査と併せて行うことになると思います。その際にわかる腎臓のパラメーターはいくつかあり、最も定番のものが「BUN(血中尿素窒素)」「クレアチニン」です。これらは多くの病院で測定可能となっており、特にクレアチニンがよく用いられます。

クレアチニンは腎機能を簡単に測れるところが利点で、慢性腎臓病の経過観察に使いやすい項目です。
一般的に腎機能全体の7割を喪失した時点で上昇すると言われています。
またクレアチニンは筋肉量が多いと数値が高くなる傾向にあります。年齢が上がるに従って筋肉量は低下するので腎機能の低下と筋肉量の低下の影響が相殺しあって、本当はクレアチニンの数値の悪化があるはずなのに、結果に反映されないという点にも注意が必要です。

血液検査で測定できるもう一つの代表的な値が「SDMA(対称性ジメチルアルギニン)」。この項目は院内で測れる病院もありますが、外注検査で行うことが多い項目です。
SDMAの利点はその感度。クレアチニンよりも感度が高く、腎機能の4割程度の喪失で数値の上昇が見つかることがあります。

尿検査も重要なバロメーター

尿検査も重要なバロメーター

腎臓の機能が低下すると尿検査の項目にも変化が現れます。それが尿比重とたんぱく量

尿比重とはおしっこの濃さを表す指標です。腎機能の低下で濃い尿を産生することができなくなり、薄い尿を大量に排泄するようになります。
このことにより慢性腎臓病の子は脱水気味になり、病状が進んでいくと点滴や補液が必要になっていきます。

尿中のタンパク量も重要なポイントです。腎臓で血液を濾過する糸球体と呼ばれる機関がありますが、そのフィルターの目が粗くなってしまい、本来はおしっこに抜け出るはずのないタンパク質が尿中に出てくることで尿検査の結果に影響していきます。
尿中タンパク量を尿中のクレアチニンで割った値である「UPC」を測定することによって、おしっこの濃さに影響されずに尿中タンパク量を評価できます。

尿検査は病院によって、健康診断に含まれているところと別になっているところがあります。血液検査の結果をみてからの追加検査も選択肢になります。また尿検査では腎臓の機能だけでなく、結晶の有無などの情報も手に入ります。

慢性腎臓病には発症時期がある…

慢性腎臓病の発症時期は、ワンちゃんもネコちゃんも平均で7歳と言われます。
特にネコちゃんは慢性腎臓病の有病率が高く、7歳の時点で3~4割が潜在的に持っていると言われています。
春の検診時期はワンちゃんがフィラリア検査と同時に行うというイメージですが、多くの病院でネコちゃんも受けつけています。

慢性腎臓病が進行すると血圧の異常や貧血など、様々な症状を出します。
「7歳を超えてしばらく検査をしていない」という子は、この機会に検査してみましょう。

#病気 #獣医師 #いぬ #ねこ

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この記事を書いた人

塩田純一郎

塩田純一郎

首都圏で5年間犬猫を中心とした診療に携わりました。
その後は病気のメカニズムや細胞たちの反応、薬の作用について勉強しています。
日常の身近な疑問や病気のメカニズムについて、わかりやすくお話しできればいいなと思っています。
よろしくお願いします。

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