見た目で誤解されがち…ドーベルマンは凶暴な犬ではありません!
2022/06/07
まずは、この愛らしい子犬の姿を!
「ドーベルマン=凶暴な犬」と思っていませんか?
ドーベルマンは成犬になると、精悍(せいかん)なルックスになりますが、子犬の時は、こんなにかわいいワンちゃんなんです。(★後程説明しますが、成犬になっても、実は超かわいい!!)
しかし、ドーベルマンのイメージを損ねる事件が立て続けに起きてしまいました。
ドーベルマンのイメージを損ねた事件
千葉県・木更津市で発生したドーベルマンの逃走騒ぎ(今年4月)と窃盗事件(今年5月)。
わずか3週間足らずで2度もニュースとなった事で、何の罪もないドーベルマンのイメージが傷ついてしまいました。
今回の報道に憤りを感じているのが、懸命にドーベルマンのブリーディングをされている専門家の方々です。
そこで今回、1990年代からドーベルマンのブリーディングをされているブリーダー
「IMPULSION DOBERMAN(インパルジョン・ドーベルマン)」さん(※以後、(I)と略します)に、お話を伺いました。
IMPULSION DOBERMAN(インパルジョン・ドーベルマン)
https://impulsion-doberman.jimdofree.com
ドーベルマンの特徴と、誤解されている点
「まずは外見です。人も見た目で相手に与える印象が変わりますが、断耳、断尾を施したドーベルマンの凛々しく整えられた姿は、日本人にはダークなイメージとして捉えられています。
同じ犬を飼う方でも(特に小型犬)、ドーベルマンを見かけると自分の犬を抱き上げて去っていく方もいます。
犬には犬種ごとに作り出された沿革というものがありますが、ドーベルマンはガードドッグ(護衛や警備が得意な犬)として作り出されました。
容姿に精悍さを備えるために断耳、断尾が施され、現代もそのまま犬種の形の特徴として継続されています」(※I)
中にはナチュラルスタイルの子も
「昨今は断耳も断尾もせずナチュラルスタイルのままの子もいます。そういったナチュラルスタイルの子は、ドーベルマンと思われないパターンが多くみられます。また、チョコレート色のドーベルマンもその傾向があります」(※I)
ドーベルマンを警戒するのは日本人だけ?
「欧米ではドーベルマンだからと特別な感情を持たれることはありません。正直、ドーベルマンを警戒するのは日本人だけではないかとさえ思えてきます。
そこにはマスコミによる煽りもあると思います。小型犬が咬傷事件を起こしてもニュースにならないのに、ドーベルマンや大型犬が噛みつくと大袈裟に取り上げられるパターンが多いのです」(※I)
警戒心剥き出しのドーベルマンは少ない
「警戒心旺盛な性質は、ガードドッグたる所以ですが、現代ではより飼いやすいコンパニオンドッグとして改良され、警戒心剥き出しの犬は少なくなりました」(※I)
ドーベルマンを飼育するにあたっての注意点
「飼い主さんがきちんとリーダーシップをとれば、家族の中に小さい子供さんがいても問題はありません。ちゃんと運動や世話を怠らなければマンションでも飼育は可能です。
ただ、吠えたりした際には.その吠え声は大きく響きます。大型の犬を飼う場合は飼育についての規約を確認すべきです」(※I)
しつけをする際のポイント
「しっかりとリーダーシップをとることです!ドーベルマンは見た目だけで誤解の多い犬種です。外を散歩する時でも飼い主さんが犬に引っ張っられて散歩しているようでは、「手に負えない危ない犬だ」と誤解を招くことも少なくありません。
そうならないために子犬期のうちから、しっかりとしつけをして下さい。パピー教室などに通って犬のコントロールの仕方を教わることもおすすめです」(※I)
実は甘えん坊!ドーベルマンの魅力
ブリーダーさん曰く、「精悍な見た目と違いドーベルマンは飼い主には甘えん坊で、ヘタレで、おマヌケ」だそうです。
その一方で、「ドーベルマンほど人の心をよく感じとってくれる犬はいない」とのこと。
頼りになるのに、忠実で、心の動きに敏感。
飼い主さんにとって、最高の相棒かもしれませんね。
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この記事を書いた人
小谷亮介
1976年生まれ。放送作家。
5歳の時から40年以上、犬と暮らす自称「愛犬家」。
令和元年の秋に千葉などを襲った台風の前日に次男が子猫を拾い、現在は犬と猫(仲悪い!)との生活を送る。
放送作家としてはTBSラジオ「伊集院光とらじおと」、ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」などを担当。
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