エビは芸術だ!美しいシュリンプの世界
2024/04/30

小さなエビがペットに!?
犬で始まり、熱帯魚、ザリガニ、カブトムシ、カマキリ、猫(保護)、オカメインコ(保護)など、大抵のペットは知っているつもりでしたが、今年で48歳になる私が全く通っていないものがありました。
それは小さなシュリンプ(海老)を改良して、楽しむという世界です。
私がシュリンプを知ったきっかけは、
【雑誌「月刊アクアライフ」2024年4月号】
「春から始めるシュリンプライフ!」というコピーと表紙に掲載されている美しいシュリンプに魅せられてしまったのです。
早速、雑誌を購入し、喫茶店でシュリンプについて調べていると、1990年に日本で改良された「レッドビーシュリンプ」がきっかけで、世界中でシュリンプが盛んに飼育されるようになったという事が分かりました。
日本発でブームになったのに、僕はシュリンプについて、何にも知らなかったのです。
「ノーシュリンプ、ノーライフ」私は自分を恥じました。
もっと、もっとシュリンプを知りたい。
そこで、雑誌「月刊アクアライフ」2024年4月号でもインタビューを受けていらっしゃった
【埼玉県新座市のシュリンプ専門店さと美えび】
代表の湯川里美さんに「初心者向けのシュリンプの基礎知識」を伺いました。
とにかく小さい!なのに美しい!
「シュリンプの体長は2センチ前後で寿命は2〜3年。小型とは思えない色鮮やかで、美しい表現が存在します」(湯川さん)
2センチ前後の小さな体に、美しい模様や色。米粒写経を見た時に、よくこんな小さなお米に文字が…と驚きますが、シュリンプの小さな体に芸術的なデザインが施されていると思うと唸ってしまいます。
魅力は「ツマツマ」と「えび団子」!?

「シュリンプの魅力は鑑賞度が高く、繁殖ができる事。そしてシュリンプ愛好家の間では謎の用語が存在します(笑)。常に何かを食べているように手足を動かす仕草、通称「ツマツマ」。エサに群がる様子は通称「えび団子」。これらの鑑賞はシュリンプ飼育の醍醐味です。
もう一つの醍醐味は繁殖です。繁殖が成功すると、小さなえびの世界を見る事が出来ます。寿命が長くない分、繁殖力に優れていますので世代交代を含め長く楽しめます。
一回の孵化で20〜30匹前後生まれます。生まれたての稚えびは透明で目を凝らさないと見つけられません。成長と共に体色がつき模様(表現)に変化があるので稚えびを見つける喜びや成長の変化など、終始楽しめます」(湯川さん)
愛好家用語の「ツマツマ」と「えび団子」。この言葉を使いこなせたら、もうシュリンプマスターと言われるかもしれません。
ちなみに私のバイブル「月刊アクアリウム」によると、シュリンプはライフサイクルが短く、小さいので、規模の小さいホームアクアリウムでも改良を楽しめるという事でした。
人気のカラーや柄は?

「一番人気は日本で誕生した代表的なエビ「レッドビーシュリンプ」。紅白の縞々模様や日の丸と言われる白地に背中に赤い日の丸模様が入った綺麗なエビです。初心者の方にはシュリンプ界のアイドル「レッドビーシュリンプ」がおすすめですが、マニアになると新種系と言われる赤、黒、青、虎柄、銀河模様の色鮮やかなシュリンプが人気です」(湯川さん)
ゴールドギャラクシーフィッシュボーン

サムライブルー

ゴールデンアイパープル

シュリンプを飼育する際に必要なものは?
「水槽、照明、ソイル(土壌)、濾過器(スポンジフィルターや底面フィルター)、水草があると鑑賞に磨きがかかります。シュリンプは大型魚などと比べると、省スペースで比較的安価な設備で飼育ができます」(湯川さん)
小さいから省スペースでもOK。日本の住宅事情にもぴったりです。
飼育する際に注意すべきポイント
「薬品に弱いため、農薬や殺虫剤には注意が必要です。また、低温に強く高温には弱いため、水温は24度前後が好ましいですが適応能力も高く、18〜27度の間でも生息はできます。少しデリケートな部分もあるので水槽の立ち上げはしっかりとしてください」(湯川さん)
水質が不安定な水槽にシュリンプを入れると、全滅してしまう事もあるそうです。
水槽の立ち上げについては、「さと美えび」さんの【こちらの説明】が詳しいのでご覧下さい。
ブリーディングのこだわりについて
「自家繁殖にこだわり国産で丈夫な個体をご提供できるよう努めています。同じシュリンプでも価格やグレードは様々で、初心者の方からマニアの方まで全ての方に楽しんでいただけるよう対応できます」
小さいだけにコンパクトなスペースでも繁殖させる楽しみを味わう事ができるシュリンプ。それでいて、柄や色など、あなた好みの一匹を作り上げる楽しみもあるのが面白いところ。一度ハマると抜け出せない、そんな奥深い魅力がありそうです。
そして小さいエビを見て、かき揚げの桜エビしか想像できない自分を卒業しようと思います。
また、水生生物初心者の方は田んぼにいる「ホウネンエビ」の飼育観察キットで経験を積むのもいいかも知れません。
育成キットはほかにもカブトエビ、アルテミアなどもありますので、夏休みの自由研究にもおすすめです。
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この記事を書いた人

小谷亮介
1976年生まれ。放送作家。
5歳の時から40年以上、犬と暮らす自称「愛犬家」。
令和元年の秋に千葉などを襲った台風の前日に次男が子猫を拾い、現在は犬と猫(仲悪い!)との生活を送る。
放送作家としてはTBSラジオ「伊集院光とらじおと」、ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozy up!」などを担当。
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