新幹線で愛犬をケージから出せるサービス開始

2025/02/20

新幹線で愛犬をケージから出せるサービス開始

新幹線で愛犬をケージから出せるサービス!

ワンちゃんと一緒に旅行をしたいというのは、愛犬家なら誰もが考えること。これまではマイカーなら遠出の旅行もできましたが、新幹線内ではケージに入れることがルールとなっていました。犬が苦手な方もいるためJRとしては当然の対応ですが、愛犬家の本音としては、ケージから出して自由にしてあげたいですよね。

そうした中、JR東海は「愛犬と一緒に旅行をしたい」という声に応えて、新幹線の車内で一定時間、愛犬をケージから出すことができるサービスを試験的にスタートしました。

「わんわんエクスプレス」と名付けられたサービスは、東海道新幹線の貸切車両パッケージを活用した専用列車で、2025年3月9日(日)の東京発・新大阪行き「のぞみ421号」の16号車で行われます。

対象となるワンちゃんは、縦・横・高さの合計が120cm以内で、ケースを含めた重さが10kg以内のケージに入れる小型犬。また、ペット用おむつの着用が必要です。
旅行代金は、飼い主1人と愛犬1匹で5万9000円、飼い主2人と愛犬1匹で11万4000円と、なかなかの高額。現在は試験的な取り組みなので、今後はリーズナブルに利用できるようになるかもしれませんね。

JR東海は今回の「わんわんエクスプレス」を実施するに当たり、空気清浄機やペットシーツを活用して、車内の環境を維持することにも務めるそうです。またワンちゃんたちが降りたあと、一般の利用客がそのまま乗車することはないのだとか。これなら犬アレルギーの方も安心です。

愛犬をケージに入れて新幹線に乗るには?

愛犬をケージに入れて新幹線に乗るには?

「わんわんエクスプレス」に期待する声も多いですが、価格的に厳しい…という方はこれまで通り、ケージやキャリーバッグに入れて一緒に新幹線に乗車することになります。

そこで新幹線に持ち込めるケージ・キャリーバッグのサイズやルールを調べました。

新幹線に持ち込み可能なケージ・キャリーバッグのサイズは、
・タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内の動物専用のケースにいれたもの
・ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの

となっており、大型犬では到底無理なサイズですね。

ドッグキャリーの種類にもルールがあり「ハードクレート」「ショルダーバッグ」「リュック」のみとなります。なかなか厳しいルールですが、逆にいえばこれが守れるなら愛犬と一緒に新幹線で旅行ができますね。
ちなみにペットカートも条件を満たせば有料の手回り品として持ち込みが可能です。

その条件は「愛犬が入るケース部分とカート部分が分離可能」「ケース部分の「タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内」「ケースと動物を合わせた重さが10kg以内」というもの。
手回り品扱いの料金については、ワンちゃん1匹に付き280円。人間と違って、料金は距離に比例しないため、東京から名古屋も大阪も福岡も一律280円となります。これはお得ですね!

座席を購入することは可能?

座席を購入することは可能?

愛犬のケージを置くために、2人分の席を購入することはできるのか。JRの旅客営業規則、第147条5項には次のように記載されています。

同一旅客は、同一区間に対して有効な2枚以上の同種の乗車券類を所持する場合は、当該乗車については、その1枚のみを使用することができる。同一旅客が、同一区間に対し有効な2枚以上の指定券を所持する場合についてまた同じ。

簡単にいうと、一人で隣同士のチケットを購入しても利用できるのは1枚だけというもの。愛犬に限らず一人で2席をゆったり使うこともできないというわけです。
「わんわんエクスプレス」の試験導入がうまくいくことで、今後、新幹線との愛犬の旅もより快適になっていくかもしれませんね。

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この記事を書いた人

大竹将義

大竹将義

1983年生まれ。放送作家。
小学生の時、魚屋さんから犬を譲り受けて暮らしていた元愛犬家。
名刺には、依頼主への忠誠を誓うという意味から、お腹を見せて寝転がるボストンテリアのイラストを使用。

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