夏のおうち時間を快適に 見直したいペットの「におい」対策

2025/09/12

夏のおうち時間を快適に 見直したいペットの「におい」対策

夏は「におい」が気になりやすい季節

気温や湿度が高くなる夏の時期は、わんちゃん・ねこちゃんと暮らすお部屋の「におい」が気になりやすくなります。

動物の体臭そのものはもちろん、皮脂や唾液、排泄物のにおいが室内にこもりやすくなるため、普段よりも念入りなケアが必要です。
また、においは「不快感」だけでなく、皮膚病や口腔内トラブルのサインであることも。
「なんとなく最近におう気がする…」。そんなときは、健康のためにもしっかりチェックした方がいいかもしれません。

日常ケアの工夫で、においは減らせる

においの原因は「体」だけでなく、「環境」にもあります。まず見直したいのは、以下のようなポイントです。
● ブラッシング・シャンプーの頻度
皮脂の分泌が増える夏は、蒸れや汚れでにおいやすくなります。
短毛種も定期的なブラッシングで皮膚の通気性を保ちましょう。また逆にシャンプーのしすぎも必要以上に皮膚の油分を取り去ることもあるので要注意です。
● 耳・口のケア
外耳炎や歯周病などは独特のにおいを発します。特に垂れ耳の子や耳毛の多い子は塞がれていて目立たないこともあるのでしっかりめくってチェック。
● トイレ周りの清掃
猫のトイレ砂は湿気でにおいやすく、わんちゃんのトイレシートも夏場はこまめな交換が必要です。
● 寝具やマット類の洗濯
タオルやクッションには皮脂や抜け毛がたまりやすい場所です。いくつか交換用の洗い替えを常備すると清潔を保ちやすくなります。また、夏場は熱中症にも注意が必要。冷感クッションや放熱パネルなど色々なものもうまく使っていきましょう。
● 換気や空気清浄
窓を開けづらい日は、空気清浄機や除湿器などを活用して、室内の空気をこまめに入れ替えるのも有効です。


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においが強いときは病気のサインかも?

においが強いときは病気のサインかも?

「体を拭いてもにおいが取れない」「においと一緒に赤みやかゆみがある」などの場合は、皮膚炎や感染症、口腔トラブルなどの可能性も考えられます。

とくに高温多湿な環境は、細菌や真菌(カビ)が増えやすく、皮膚トラブルが悪化しやすい時期です。
セルフケアで改善しない場合は、早めに動物病院に相談してみてください。
暑さと湿気が続く季節だからこそ、ちょっとしたケアの積み重ねが、わんちゃん・ねこちゃんとの快適なおうち時間を支えてくれます。
においを通じて健康状態にも目を向けながら、この夏も心地よく過ごしていきたいですね。

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この記事を書いた人

獣医師 塩田純一郎

獣医師 塩田純一郎

獣医師。
首都圏で5年間犬猫を中心とした診療に携わりました。その後は病気のメカニズムや細胞たちの反応、薬の作用について勉強しています。
日常の身近な疑問や病気のメカニズムについて、わかりやすくお話しできればいいなと思っています。
よろしくお願いします。

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